ハヤコは、アレルギー持ち。
アレルギー、ハヤコは、あれこれ反応する。
私がもっと神経質になればまた違うのかもしれないが、だいたいこれだろうという範囲で、ハヤコに摂取するものから除外しているつもり、それでも、確実に何に反応しているのかは定かではない、疑いはするが、断言できることは少ない。
ハヤコが痒がる状況、原因、コンピューターのように蓄積データの正確な処理判断はできない、なにせ、私の頭だ、「こんなかんじ」という、漠然とした経験値でしかない。
その低い経験値が疑うもの。
「今回は花粉か??」、片眉がひねりあがる。
ハヤコはアレルギー持ちだ、アレルギー源は、食べ物を多くに考えてしまう、現に、食べ物の摂取によって痒がり始めることは多くにあって、だからこそ、てき面痒がる食べ物はとうに与えなくなっている。
それでも、ちょこちょこ痒がっているのが、現実。
そんなちょこり痒さは万年と言えば万年なんだ。
だけれど、少し前から痒がり方が増してきた、私はシュークリームを一緒に食べたのがいけなかったかと、悔やんでいた、やっぱり原因はシュークリームか!?と。
だが、不意に気が付いたのだよ、原因は花粉ではないかということに。
ハヤコが腕や足裏を唾液でベトベトにするほど、舐めつづける、それが数日続き、舐め方はひどくなる一方、そして、皮膚は全体が赤い、これは、もう下り坂をコロコロと転がっていて放っておいて改善する域でないこと、これは、単純に一時的な食べ物に反応してるものでないような。
テレビの花粉情報が頭に数日分映像で流れた、逆算、ハヤコ!花粉情報が人間向けに注意を告げていた頃からだ、下り坂を転がり始めたのは!
でたっ、そうだった、ハヤコは花粉にも反応するんだった、それだ、たぶん、それだ、それが一番の原因でない?花粉や。
そうはいえ、原因は、やっぱり断定はできない。
それに、原因が断定できなくても、あんまりに痒がるハヤコを、まずは楽にしてやらねば。
今日は、シゴト終わりのチャイムで机を飛出し、ハヤコ連れてモモ先生のところへ駆けみ、ハヤコは注射一本ブスリ。
いつもの飲み薬をもらって。しばらくは、ちっとも体を掻きもしない、安定するだろう。
体が痒いのって、結構ツライから。
花粉症、私、できればなりたくないなぁ。
とうさんもハヤコも、花粉に反応して大変そうなんだもの。