創業は明治初期。大正13年末に建て直された2階建ての店舗は、都の歴史的建造物に選定されている。現店主の小高登志さんは、昭和37年、東京ではまだ珍しかった手打ちスタイルをいち早く取り入れた人物で、蕎麦打ちの名手でもある。江戸の蕎麦の味を伝えるべく、今でも、香り高い国産蕎麦粉、粘りのある天城産の赤わさび、毎日削り立ての鰹節などの厳選素材を使用。店内は昼夜問わず猪口を傾ける客の姿が目に付く。また、酒を注文すると供されるそば味噌をなめながら一杯やるとのも一興だ。江戸時代、蕎麦屋は大人の社交場であり、昼間から酒をたしなみながら楽しむのが粋だった。『まつや』では江戸庶民文化を今に受け継ぐ「粋蕎麦」が心から味わえる。この店は蕎麦好き仲間ともう何度も足を運んでいるが、しばらくするとまた食べに来たくなる不思議な魅力がある店。蕎麦は当然、味良し、こし良し、汁良し。この店の楽しみ方は、約1時間半ほど、つまみ(鶏わさ、わさびかまぼこ、ニシン棒煮、ゆばわさび、)を食べながら熱燗を頂く。お店の人が教えてくれた焼き海苔にウニを付けて食べるのも絶品です。その後、蕎麦がきを頂き、最後にメインの蕎麦に行く。これがいつもの2時間コースです。店内はいつも殆ど満席なので、相席覚悟が原則。たまに女性と相席になることも...。★★★★★
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