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二宮春将小説:純情派高校生友樹の日々第1回 blog.goo.ne.jp/harusyou114/e/…
by ninoharushou on Twitter
二宮春将小説:純情派高校生友樹の日々第1回 blog.goo.ne.jp/harusyou114/e/…
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「友樹君、国語と日本史教えて、私があなたに数学を教えるから」
由香里は友樹にこう迫ってきた。
「数学を教えてくれる」
この言葉に負けた。
友樹は数学が弱いのだ。逆にゆかりは数学が全国模試でもトップクラスである。
「おれは数学を何とかしないと国立の線がなくなる」
金曜の夜友樹は数学をたっぷりと由香里に教えてもらった。夜が明ける時、
「私達どうにかならないのかねえ」
と由香里に言われた。
土曜日は友樹が国語と日本史をたっぷりと教えた。
日曜日の空が明けようとする時由香里が、
「このまま時が過ぎるの」
と由香里の顔を見る。
友樹は何も言う事ができない。
十七歳の高校生友樹は最近彼女が出来た。そしてその彼女の由香里は、
「友樹君、受験勉強を一緒にしよう」
と友樹の顔を見る度に言うのだった。
「おれの部屋で受験勉強をしていたら、どうにかなるに決まっている。キスくらいならおれにもできるが、それ以上は」
女性体験のない智樹は女性との本当の愛の行為をする事に危惧を抱いていた。
ネットの相談コーナーで相談しても、
「誰にでも最初はある」
この類の回答しかなかった。
「どうすればいいのだ。その日は近づいている」
友樹の不安は増すばかりだった。
いつもお世話になります。
明日から純情派高校生の物語を連載します。(予定)
御期待ください。
これからもよろしくお願い致します。