「友樹君、国語と日本史教えて、私があなたに数学を教えるから」
由香里は友樹にこう迫ってきた。
「数学を教えてくれる」
この言葉に負けた。
友樹は数学が弱いのだ。逆にゆかりは数学が全国模試でもトップクラスである。
「おれは数学を何とかしないと国立の線がなくなる」
金曜の夜友樹は数学をたっぷりと由香里に教えてもらった。夜が明ける時、
「私達どうにかならないのかねえ」
と由香里に言われた。
土曜日は友樹が国語と日本史をたっぷりと教えた。
日曜日の空が明けようとする時由香里が、
「このまま時が過ぎるの」
と由香里の顔を見る。
友樹は何も言う事ができない。
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