HARUSYO'S WORLD 二宮春将の世界

VARIOUS FIELDS OF NOVEL あらゆるジャンルの小説を書きます。

二宮春将小説:純情派高校生友樹の日々第2回

2012-02-12 01:40:02 | 日記

「友樹君、国語と日本史教えて、私があなたに数学を教えるから」

 由香里は友樹にこう迫ってきた。

「数学を教えてくれる」

 この言葉に負けた。

友樹は数学が弱いのだ。逆にゆかりは数学が全国模試でもトップクラスである。

「おれは数学を何とかしないと国立の線がなくなる」

 金曜の夜友樹は数学をたっぷりと由香里に教えてもらった。夜が明ける時、

「私達どうにかならないのかねえ」

 と由香里に言われた。

土曜日は友樹が国語と日本史をたっぷりと教えた。

日曜日の空が明けようとする時由香里が、

「このまま時が過ぎるの」

 と由香里の顔を見る。

友樹は何も言う事ができない。