花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

再びミュージカル『レ・ミゼラブル』へ

2013年06月03日 | ミュージカル
月曜日マチネ公演久しぶりに帝劇へ
仕事半休・・なんでしょね。半休とちゃったわけです。
そして本日のキャスト・・こうだったっけ?
たぶん違ってるよね。ッテ思うのですが・・


ジャン・バルジャン キム・ジュンヒョン
ジャベール 鎌田誠樹
エポニーヌ 笹本玲奈
ファンテーヌ 知念里奈
コゼット 青山郁代
マリウス 山崎育三郎
テナルディエ 駒田 一
マダム・テナルディエ 浦嶋りんこ
アンジョルラス 杉山有大

というキャスト表が発表されていました。
キム・ジュンヒョンさんは、劇団四季時代に金田俊秀さんとして活躍され、アイーダのラダメス1度舞台をみたのですが、イケメンでイケメン苦手な私は思わず1歩ひいておりました(笑)

キム・ジュンヒョンさんのバルジャン。
舞台の幕が開き、冒頭シーン。ガレー船、あら?吉原さんの映画バルジャンに似た様相とは違う!!  キム・ジュンヒョンさんのバルジャンっとしっかり解る。
そして・・今回アンサンブルからの抜擢鎌田誠樹さんのジャベール登場。
年齢よりも老けた作りにして低めにした声にしているものの、声にはハリがあり若さを感じずにはいられないジャベールだ。
終始その若さが出てしまっているけれど、今後に期待という堂々と歌い上げる歌のうまさが彼の魅力。
その若さ、青さを感じるジャベールに大人それも
今までに日本人ではでなかった?感情の熱さが強く出ているキムバルジャンは、今期ひょっとして外国人プロデューサー、ローレンス・コナーorジェームズ・パウエル好みかな?って思ってしまうほど、熱さが、違うぞ。っと。
また芝居の作りも吉原バルと違う。1幕前半は、野獣的さ、凶暴さに鋭さを加えている感じでした。
その凶暴なバルジャンの生き方を更生させるべき司教の存在が、吉原バルよりもインパクトに残りました。

そして生き方を変えたバルジャンが、己を偽り市長にまでなって・・とその市長のかこいいこと。
鋭さ残す強い意思を感じさせるキムバルジャンでした。
その鋭さと大きさからジャベールとの度々の対決は、見るだけで明らか、バルジャンが完全に勝ってしまっていました。

1幕はほんとうにかっこいいキムバルジャンだったものの2幕は・・
芝居作りがちょっと荒いようにもかんじました。

学生の前に現れた初老のバルジャンってことだったと思いますが、かっこいいまま。
そのダンディさは、不器用な生き方をするバルジャンッてイメージじゃない。
それでもまあそれはいいとして・・ラストも時はとまったんじゃないか?って。
年齢の重ね方にちょっと首を傾げてしまいました。

歌も1幕のほうが聞かせてくれる・・って感じました。

でも全体を通しては、嫌いじゃなく好きな新しいタイプのバルジャンの登場となりました。

でも今回私の体調がわるかったのでしょうか?
S列のサブセンターに座っていたのですが、音(音響)がデカイ!!
こんなにでかかったっけ?
S列なのに音響の調整に耳が、しばし難聴になる一歩手前状態。

お客さんがいっぱいだから?
この日これまでに見たガブローシュの加藤清史郎君の歌声も違って聞こえたんで
やっぱり違うのは、確か。
やっぱり私の体調の不具合かなっと。
ガブローシュもしっかりマチのちびボスに成長していましたねえ。

今期は、市民革命を起こそうとする学生よりもガブローシュのほうが力強く見えたのは
アンジョの杉山さんが、歌、風貌と悪くないけど、リーダー要素としては、リーダーシップとれている感じがしない。リーダー代行って雰囲気なのです。
ブロードウエイなどでは、プレイビル(無料で配布されるキャストやスタッフなどが書かれてる入る公演ガイド冊子)に出演者変更の紙がおりこまれて、アンダースタディの日だったかな。って思うことがあるのですが、まさにその日に思えたのです。

そしてちょいっと気になった点。
役としてではないのですが、駄目じゃないけどアンジョルラスの歌い方。
ラスト♪変わったのかな?そうじゃないと思うのだけど。
あまり独自に気分を入れてアレンジしてしまうのはすきではありません。
独自のコンサートではないのですから。
まして本役!!といいうよりはアンダーっぽい今、これから本役として活躍されるわけですから。
あくまでも♪の場所が変わったと思いたい一場面でした。


その一方で今回あらかったけどやっぱりこの人が本役になってるのかな?
って思わされたのが、バルジャンのキム・ジュンヒョンさんと
笹本玲奈さんのエポニーヌかなあと。
エポニーヌという存在が、まさにマリウスが好きなのに相手にされず、
今迄ならここに私ありと歌っていたOn My Ownが、オーバーさが削り落とされ、切なく舞台上で白く光っていました。
まさに「On My Own」を感じた場面でもありました。

今回見ていて、ロンドンでなく、来年春予定されているというブロードウエイでの『レ・ミゼラブル』に対して
マッキントッシュ氏が配役について、映画スターやテレビスターは一切起用するつもりはないとは断言しているようで、
「舞台俳優であり映画スターでもあるヒュー・ジャックマンの起用については、あってもいいけど『レ・ミゼラブル』そのものがスターなんだ。作品がスターなんだよ」と語っているってあったのが、
今期日本じゃいろいろあったんじゃないのかな?って最初のばたばたさを振り返り、あらためて思った舞台でした。

日本の舞台は、かなりの割合でTVスター重視ですからねえ。
この辺今、日本の舞台が、作品を大事にするのでなくとにかく集客、話題性から舞台を作ってしまう原因になっているようにもうんですけど、って。
いや、日本だけではないのかもですが。







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