和裁士・徒然

岩本和裁専門学校の教師のブログです。

織物の三原組織

2009-10-20 15:08:13 | 和裁の基礎
織物を扱う仕事についている人なら、必ず覚えなければならないのが、
三原組織です。


写真は生徒にわかりやすいように、赤と青の紙を短冊に切り、
それぞれの織りの構造を表した模型です。

簡単に作る事が出来ます。



平織は最も簡単な、着物地でも代表的な織り方で、
縦糸、横糸それぞれ一本ごと上下して織り込まれています。



斜文織りは、縦糸、横糸の浮きが斜めに続く織り方です。
平織に比べて地を蜜に厚くでき、柔軟でシワになりにくい性質があります。

着物地にはあまり使われません。

ジーパンの裾をめくってみると、斜文織りを見る事が出来ます。


朱子織りは、縦糸、横糸の浮きが多い織り方なので、絹糸なら本来の
光沢が出やすく、なめらかな印象です。

そのかわり糸が引っかかりやすく摩擦に弱いです。

着物地としてよく用いられ、綸子などがその代表です。



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