和裁士・徒然

岩本和裁専門学校の教師のブログです。

半無双袖について

2008-09-17 23:57:04 | 和裁の基礎
14日は、渋谷の清水学園にて、秋季きもの大学の講師として、長襦袢・半無双袖、羽織の衿の始末、袷長着・衿先の本どめ等の講義と実演を行いました。

その中の「半無双袖」について、簡単に説明します。

20年位前まで、お正月になると、若い女性や女の子がウールの着物(アンサンブル)を着て、初詣に出掛ける姿がありました。

その着物の下に、ウールのモスの長襦袢を着ます。
その長襦袢の袖を「半無双」で作ることが多かったのですが、
今では、あまり作ることはありません。

「無双」というのは、表と裏を同じ生地で仕立てることです。
その際に、生地が不足するために、裏側だけ半分生地を使う縫い方です。

技術的には、難しいところはありません。
ただ、裏地の使い方が、女物では振りに、男物では口側に使います。


男物の表側です。


裏側です。

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