和裁士・徒然

岩本和裁専門学校の教師のブログです。

針供養・2月8日(新宿 正受院)

2009-02-09 23:04:49 | 季節の着物と和裁
今年は日曜日と重なったこともあり、大勢の着物姿の人達で
たいそう賑わいを見せました。

少々風が強くて、寒い日でしたが、正受院の境内では
甘酒が無料でふるまわれ、体が温まりました。

この針供養では、着物を象った手作りのお札を買うことが出来ます。

技芸上達と、針による怪我を避けるご利益があるこのお札は
とても人気があって、今年も2時間ほどで完売しました。



納針の儀に参加するために古式に則った華やかな衣装の女性達。


境内はここだけ一足先に春がきたようでした。



来年も是非お参りに来てください。

岩本和裁専門学校ホームページ

針供養と無形文化財(人間国宝)小見外次郎

2009-02-03 14:59:05 | 季節の着物と和裁
今年も2月8日(日)に、新宿二丁目の正受院にて
針供養(東京和服裁縫協同組合主催)が行われます。

当日は正午頃より、いろいろな衣裳を着た人達による
納針の儀などの儀式が執り行われます。

正受院の境内には、協同組合による和裁道具の販売や、
焼きそば、おでんなどの模擬店も出ます。

折れ針や古く曲がってしまった針を持って、針供養に
参加してみてはいかがでしょうか。


正受院の中にある針塚と小見外次郎の胸像



小見外次郎自作の打ち掛けの褄型(割り縫い仕立て)と
三歳男児用袴


昭和35年3月、和裁で唯一人間国宝となった小見外次郎先生は
私の祖父岩本喜三郎と親交が篤く、晩年当校でも和裁の指導に
来られて、作品を残しました。

今では、東京国立博物館と当校にしか残っていません。



正受院:新宿区新宿2丁目15-20













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