9月は講習会の依頼が二つあります。
慣れてはいても、大勢の人の前で、実技を行うのはやはり大変です。
一つは、東京都の依頼で『馬乗袴』(ズボンのように二つに分かれている袴)の
講習をします。
袴の仕立てで難しい所は、腰板付けでしょう。
腰板は、桐や杉の板でした。仕舞い袴では、今でも木の板が使用されていますが、
普通の袴は、ボール紙で出来た既製品で済ませています。
木の板を布地に縫い付けるなど、考えられないかもしれませんが、
ボール紙で出来たものより、桐の板のほうが、はるかに針の通りが良くて、
縫いやすいのです。
私が袴作りで、ここだけは譲りたくないところは、糊です。
最近では、合成ボンドを使う人もいますが。私は米の糊(ご飯粒から作る)です。
『続飯(そくい)』と言います。
米の糊は、練って練って作るのが一仕事です。
ご飯の粒が一つでも残っていては駄目です。完全につぶしてしまいます。
その代わり、粘りが強く付が良いので、次の作業に早く移ることが出来るのです。
乾くと石のようにガチガチになりますが、将来、縫い直すとき、水につけると
きれいに取れてしまいます。
私は、袴は作るのも、着るのも好きです。
講習会の内容は、また終了後に書きましょう。
布地に紙で芯を貼り付けます。
岩本和裁専門学校ホームページ
慣れてはいても、大勢の人の前で、実技を行うのはやはり大変です。
一つは、東京都の依頼で『馬乗袴』(ズボンのように二つに分かれている袴)の
講習をします。
袴の仕立てで難しい所は、腰板付けでしょう。
腰板は、桐や杉の板でした。仕舞い袴では、今でも木の板が使用されていますが、
普通の袴は、ボール紙で出来た既製品で済ませています。
木の板を布地に縫い付けるなど、考えられないかもしれませんが、
ボール紙で出来たものより、桐の板のほうが、はるかに針の通りが良くて、
縫いやすいのです。
私が袴作りで、ここだけは譲りたくないところは、糊です。
最近では、合成ボンドを使う人もいますが。私は米の糊(ご飯粒から作る)です。
『続飯(そくい)』と言います。
米の糊は、練って練って作るのが一仕事です。
ご飯の粒が一つでも残っていては駄目です。完全につぶしてしまいます。
その代わり、粘りが強く付が良いので、次の作業に早く移ることが出来るのです。
乾くと石のようにガチガチになりますが、将来、縫い直すとき、水につけると
きれいに取れてしまいます。
私は、袴は作るのも、着るのも好きです。
講習会の内容は、また終了後に書きましょう。
布地に紙で芯を貼り付けます。
岩本和裁専門学校ホームページ
どのように付けようか悩んでいましたが、米でのりを作って貼りなおしてみます。
ボンドや接着剤を使わなくて良かったです。