ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

畑の準備 単管パイプ杭打ち作業

2023-03-26 | ワイン農家

引き続き、畑の準備を進めています。

畑に無駄なくブドウを植えていくため、計測して植え付けする線を決めていく。

端から3mを空け、棚間も3mに設定。

まさか「三平方の定理」を仕事で使う日が来るとわ。

青空のもと、杭打ち用ハンマーで「カーン、カーン」と打ち込みます。

50㎝を地中に埋め込む。

垂直に打った杭に支えとなる斜めのパイプを打ち、

さらにそのパイプを支えるパイプを90度で1m打ち込みます。

 

支柱ができたらその間をエスター線で結んで準備は完了。

温室で育ててる苗の芽がチラホラと出始めました。

4月半ばには仮植え、5月末ごろに定植の予定です。

 

 

 


ブリーディングが始まりました

2023-03-08 | ワイン農家

ここ数日でぐっと温かくなってきました。

今日は修行先のハウス内で葡萄の誘引作業をしていたところ、枝の断面から雫が垂れているのを発見しました。

これが「ブリーディング」かぁ~と感心。

春になって気温が上がるとブドウが休眠から覚め、活動を開始して地中から吸い上げた水が勢いよく

体内をめぐると剪定した断面から樹液がポタポタッと落ちる現象が見られるのだそうです。

 

気になって舐めてみましたが、特においしかったりはしなかったです。

化粧品に使っている例もあるみたいですが、効果あるのかな?

 

現場からは以上です。

 

 

芽が出始めたら一気に忙しくなりそう。

それまでに自分の畑の準備を進めます。

 

 

 

 


畑の準備 区画「柿の木」

2023-03-05 | ワイン農家

今年の春に苗を植える区画の3つ目、通称「柿の木」の準備がようやく進んできた。

この区画は家から徒歩30秒の北側の斜面に位置し、南向きで日当たりも良い。

名前の通り柿の木がたくさん植わっており、引っ越した頃には鳥たちも食べきれないくらい実がついていた。

柿の木のみならず、キウイの棚もある。

桜も植わっている。

春にはここで花見ができそうだ。

栗の木も。

こんな感じで、至る所に木が植わっていた。

 

せっかくなので、できる限り木は残して居心地のいい区画にしようと考えつつ、葡萄畑として

利用する部分はしっかり整備が必要だ。

年が明けてからは草を刈って綺麗にし、測地を行った。

からの、あまりにも邪魔になる位置に植わっている木はチェーンソーで切った。

切りつつ、翌年の薪になるくらいの大きさでばらしていく。

小枝や節の部分、伸び放題のキウイの剪定した枝などは燃やして灰にしてから畑に戻す。

豆トラで耕してみると、案外抵抗なくいけた。土はそんなに固くなく、水はけも良さそうだ。

ばらした薪は子供たちの手を借りて薪割り機の据わる庭へ運び込む。

あとは、切り株が問題だ。

暖かくなってきた日曜日、スコップとツルハシをもって挑むも、30分でギブアップ。

お借りしていたユンボをついに練習し、投入。

すげー。

あれほど苦戦していた根が5分もかからずに掘り返せた。

こんな調子で今日は柿の木4本、無花果3本、桜の木1本の根っこを掘り返した。

至る所穴だらけ。

途中、ユンボのキャタピラが外れるというアクシデントに見舞われ、かなり焦るも

近隣の方々の助けをいただき無事に復帰。

またひとつ勉強になりました。

 

さて、穴を埋めて整地したらいよいよ支柱となる単管パイプを打って誘引線を貼りたいと思います。

 

ちなみに、ここ吉備中央町は5月の連休明けにも霜が降りることがあるそう。

葡萄の芽が出たころに霜があたるとやられてしまうそうなので、苗の芽が出てからもしばらくは

暖かい場所でそだて、5月下旬ころを目途に植える作業をしようかなと考えています。

 

ぼちぼち準備していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


モズのはやにえとアリの冬眠

2023-02-19 | ワイン農家

毎日畑で剪定をしていると、いきもの達の活動が目に入ることがある。

上の写真は「モズのはやにえ」。

トカゲだかカナヘビだかわからないが、ブドウの枝にぶっ挿さってました。

カエルは何回か見たことあったけど、今回は結構大きかったこともあってテンション上がってしまった↑↑

こちらは枯れ枝のなかで冬眠する蟻さんたち。

肉眼だと見えるのだけれど、外との明暗差で写真にはなかなか写ってくれないのが残念。

枯れ枝を剪定したときには結構な頻度でこのような穴が開いており、

その中には小さな蟻が身を寄せ合って隠れていることが多い。

 

他にはセミの抜け殻がそのまま残っていたり、カマキリの卵をよく見かけます。

 

最近だんだん眠たい日が増えてきたので、暦の上だけでなく春がやってきているのを感じますね。

さて、芽が出る前に畑を整えてしまわないと。

 

 

 

 

 

 


醸造用ブドウの剪定デビュー

2023-02-14 | ワイン農家

12月に出荷が終わり、1月は勉強会やイベント参加などインプットの時間をとってゆっくりとスタート。

2月に入り、畑では剪定作業が始まっています。

落葉したブドウの樹。

今年の収穫(生産性)と作業効率を考えて伸び放題の枝を切っていく作業です。

1本1本の樹の状態を見て、どこに枝を伸ばしたらよいのか、そのためにはどの芽を残すのか。

加えて、ブドウは挿し木で増やすため、苗を作るための穂木になる良い枝は残していきます。

穂木をさらに切り、芽が出やすいように余分な芽を落として挿していきます。

育苗用のハウスが無いので、ご厚意で生食用ブドウの温室に間借りさせてもらっています。

休憩時間には、お茶と自家製の干しブドウまでいただいちゃいました。

この日は6種類の葡萄の食べ比べ。

マスカットアレキサンドリア、マスカットジパング、シャインマスカット、コールマン、ゴールドフィンガー、紅環。

何とも贅沢な競演です。

それぞれに特徴がありますが、酸味が有りスッキリとした味わいの紅環が一番好みでした。

こちらでは20種類の干しブドウ食べ比べセットを販売したこともあるそうで、

生産者にしかできない楽しみだなーと豊かな気持ちになりました。

 

ごちそうさまでした。

 

しばらく剪定がつづきます。