米国レスリング協会は5月15日からニューヨーク、グランドセントラル駅でイランとロシアを招待し3か国対抗レスリング大会を開催する。実現すれば、イラン選手がアメリカでレスリングをするのは2003年の世界選手権以来10年ぶりとなる。レスリングが2020年のオリンピックの競技種目から外れる瀬戸際にあって、これまでのロシアに加えてレスリング大国のイランを招待して連帯を強調したい米国レスリング協会の意図は判るが、今回の米国ーイランの共闘が核問題や中東問題で厳しく対立している両国の外交関係にも何らかの転機をもたらすものなのか。
レスリングのように何の道具も使わない、文字通り裸一貫で勝負する古典的な格闘技は、過剰武装の現代においては古人の知恵を象徴するフェアなものにも見える。荘厳な建物で有名なグランドセントラル駅のバンダービルドホールで開催される3か国対抗試合は、単なるスポーツの枠を超えて興味がひかれるし成功を期待したい。チケット発売は4月18日から。以下は今回の大会に関するThe Mat.Com記事。
http://www.themat.com/section.php?section_id=3&page=showarticle&ArticleID=26324