このところ真夜中に目が覚めてそのまましばらく寝付けないことが時々ある。たいていは他愛もない夢を見て目が覚めるのだが、眠ろうとすればするほど次から次へといろいろなことが頭に浮かんできて、それが堂々巡りのように何度も繰り返される。無心になればすぐにも寝つけそうなものだが、さして重要でもないテーマが回転扉のように繰り返し頭に浮かんでくる。このままでは寝不足になるのではないか、明日(今日?)の予定に差し支えるのではないかと思うとなお一層目が冴えてくる。
仕事の忙しかった時分、同じように夜中に突然目が覚めることがあった。仕事上のストレスだとも思われたが時には思いもかけず問題の解決に役立つようなアイデアが浮かんできたり、また、行き詰っていた書類の書き出しが浮かんできたりして、人は寝ている間にも何か考えているものだと思った。
尤も堂々巡りのつまらぬ思いに纏わりつかれたとは言っても、そのうちまた眠りに落ちているのだからあまり不平を言うほどのことでもないのだろう。
先日、かつての同僚から突然電話があった。同じ部署にいた同僚の奥方が数か月前にすい臓がんで亡くなったと。奥方に先立たれて落ち込んでいる彼を励まそうとかつての部署のうちの親しかった者で彼を夕食に誘いたい、ついては参加してもらえるかというものだった。彼は自分より2年ほど若いが仕事帰りに八重洲の北海道の郷土料理を出すところで何度か飲んだことがある。彼は某商社にヘッドハントされて転職してしまったこともありここ10年ほどは音信不通だった。はたして配偶者を亡くしたひとを励ますなどということが出来るのかよくわからないが、一夜気の置けない連中に囲まれて何か美味いものでも食べればいくらかは元気になるかもしれないと思って参加することにした。
6月にロンドンを訪れた際の写真のいくつか。
大英博物館図書室
イギリス東部、DEALのレストラン
セントパンクラス駅
パリ往きユーロスター