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回顧と展望

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イラン核開発/アルマトイ交渉は不調

2013年04月07日 13時52分29秒 | 日記

カザフスタンのアルマトイで開かれていた西側6か国代表とイランとの間のイラン核開発阻止に向けた交渉は結局何の進展もなく終了した。6か国側が相当の譲歩を盛り込んだ提案を行ったのに対して、イラン側は全く妥協してこないのだから、進展がなかったのは当然と言える。6か国側が「当面再交渉の糸口がない」と言明しているのに対して、イラン側は今後とも交渉継続の意欲を示している。イランとしては、交渉に臨むことをにおわせておけば、西側世論は強硬策に出ることはないと踏んだうえでの狡猾なやり方である。その間に、少しでも核開発をすすめ、あわよくば北朝鮮と同様、核兵器を手にすることが出来れば万々歳という事になる。

これでイスラエルは、核施設空爆の口実を手に入れたことになるし、事態はいよいよ切迫していると考えることになる。問題は、北朝鮮にあれだけ関わっているアメリカが、同じ核開発事案で二正面作戦を開始できるか、である。北朝鮮とイランがどの程度協働しているかにもよるが、イラン、朝鮮ともに相当の移民社会をもつアメリカでは、同時期に同一問題(核問題)で軍事行動を起こすことには慎重にならざるをえないだろう。したがって今やイスラエル単独のイラン核施設空爆の可能性が大きくなった。また、EUはじめ欧州各国も、北朝鮮の核恫喝にいつまでも傍観しているわけにもいかなくなってきている。欧州側でもイランー北朝鮮を複合的に捉えた戦略が間もなく明らかにされることだろう。

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