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「活性化のツボは簡単作業の反復」

2006-06-25 16:03:06 | 生活関連ニュース
  脳年齢ゲームの川島教授
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 1ケタ計算や暗記テストで「脳年齢」を判定する任天堂のゲーム「脳を鍛える大
人のDSトレーニング」。今や日米の数百万人が夢中だ。ゲームの理論的支柱とな
っているのが、東北大の川島隆太教授(47)の「簡単な作業ほど脳が活性化する」
という持論。もともと川島さんは「複雑な作業の方が脳を活性化させる」と推測し
ていたが、実験の結果は逆だった。

 このゲームは「松嶋奈々子は52歳」というCMで話題を呼んだ。では、川島さん
の脳年齢は何歳なのか。「最初は40代半ばで実年齢通りでした。何度試しても30歳
が最高。もうあきらめました」と本人が明かす。
 ゲームの脳年齢、基準は任天堂社員の家族のスコアだ。家族120人のゲーム成
績と年齢を、ゲームする人の成績にあてはめている。正確を期すため、初めて挑戦
時の成績を使っている。川島さんは「簡単な作業を続けると脳が若返る」と見るか
らだ。

 持論のルーツは約20年前。大学院生だった川島さんは、テレビゲームを前に「操
作が複雑で、楽しいゲームは脳を活性化するはず」と考えた。しかし、大学生をつ
かまえて実験すると、結果は全く逆。思考を担当する脳の「前頭前野」が活発化し
たのは「簡単でつまらない」1ケタ計算の時だった。

 10年ほど前、「脳の測定技術によって社会に役立つ成果が得られるかも」と思い
立った。研究は予想外に発展した。計算や音読を日々続けると、認知症の高齢者が
言葉を取り戻すなど、脳機能が伸びることが実証されたる。成果を生かした大人用
ドリルが評判を呼び、ゲームの監修につながった。
                         (2006.06.24 朝日夕刊)


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