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大動脈瘤の縮小に成功

2005-11-29 08:43:57 | 医学
  発症仕組み解明、新薬に道
  山口大教授らマウスで実験
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血管の一部が風船のように膨らみ、破裂して大出血を引き起こ
す大動脈瘤を縮小することに、山口大医学部の松崎益徳教授(
分子脈管病態学)のグループがマウスを使った実験で成功した。
情報伝達の役割を担う酵素の働きを抑えることで、血管壁が修
復され、膨らんだ血管が元に戻った。発症メカニズムが明らか
になり、大動脈瘤を治す新薬の開発へ道が開けたという。

 大動脈瘤は、心臓から体内へ血液を送る大動脈の血管壁がも
ろくなり、その箇所が血圧に押されて膨らむ病気。国内では毎年
約5万人の患者がみつかり、人工血管に置き換える手術などの
治療が一般的だ。もろくなる原因は血管壁の成分であるコラー
ゲンなどが、免疫細胞の分泌する分解酵素によって過剰に分解
されるためだ。

 松崎教授らは、細胞内で情報を伝達する役割を担う酵素の一つ
JNKに注目。JNKは細胞が傷ついたときなどに限って活性化
することが知られており、大動脈瘤ができた血管壁では常に活性
化していた。このJNKが分解酵素の分泌にかかわっていると
みて、JNKの働きを抑える薬をマウスに注射したところ、分解
酵素の量が減った。その結果、コラーゲンの過剰分解が収まって
、血管壁が修復され、膨らんだ血管が元に戻ったという。
(2005/11/28 朝日朝刊)


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