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BCGより聞く新結核ワクチン

2006-06-01 18:17:34 | 医学
  近畿中央胸部疾患センター開発
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 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター(堺市)と自治医大のグループが、DNA
ワクチンと呼ばれる新しいタイプの結核ワクチンを開発、ネズミの実験で有効性を確
認した。単独接種でBCGの1千倍<BCGとの併用で1万倍の効果をしめした。B
CGの効果が見込めない高齢者向けに特に期待される。6月1日から東京で始まる日
本呼吸器学会で発表する。

 新ワクチンは、結核菌が持つ特定のたんぱく質と免疫力を高める働きのあるイン
ターロイキンを作る遺伝子を注射する。細胞内に取り組まれる工夫があり、強い免疫
反応が誘導される。

 大人のマウスに新ワクチンとBCGをそれぞれ接種した後、結核菌を感染させ、5
週間後の結核菌の数を調べた。新ワクチンを接種したマウスの菌数は、BCG接種の
マウスの約1千分の1で、発症を抑えられる程度だった。一方で、あらかじめBCG
を接種してから新ワクチンを打つと、菌数は約1万分の1まで抑えられた。今後、サ
ルで効果を確かめ、臨床試験に移る準備をする。

 日本では乳幼期のBCG接種を推進しているが、予防効果は10年間程度しか続かず
大人への接種は効果が期待できない、とそれている。また、結核は感染しても若くて
免疫力のあるうちは発病しないが、年をとって病気などで免疫力が下がると、休眠し
ていた結核菌が活動を再開し、発病する場合が多い。
 世界では毎年900万人が結核にかかり、200万人が死亡。日本でも年間3万人
の結核患者が報告され、約6割が60歳以上だ。     (2006.05.31 朝日夕刊)


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