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男性不妊の一因解明/筑波大生命環境科学研究所

2006-10-14 16:07:59 | 医学
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 ミトコンドリア遺伝子の異常が男性不妊の一因になることを、筑波大生命環境科
学研究所の林純一教授や中田和人・助教授らが、マウスの実験で突き止めた。
 ミトコンドリアは細胞でエネルギーの生産を担う小器官。核とは別に遺伝子があ
る。林さんらはミトコンドリア遺伝子に異常がある雄マウスを作り、雌と交配させ
た。
 その結果、遺伝子異常を持つミトコンドリアの割合が70%未満のグループは、出
産数が6~9匹と普通の申すと変わらなかった。だが、70~80%に異常があるグル
ープは0~3匹と激減。81%以上のグループは交配すらできなかった。

 精子の数や運動能力は異常が多いほど劣っていた。精子を作る時の減数分裂が、
阻害されている可能性が考えられた。
 不妊症はカップルの役15%にみられ、半数は男性不妊によるという。ホルモン異
常やストレスなどが原因とされる。ミトコンドリア病患者で精子の運動能力が低い
場合があるとは報告されていたが、不妊との関係ははっきりしていなかった。
 「ミトコンドリア遺伝子の異常も不妊につながっているを裏付けられた」と林さ
ん。これをきっかけに、ミトコンドリア異常と不妊の関係の研究が進展することを
期待している。
                    (2006.10.13 朝日夕刊/科学)


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