新技術は早めに危険チェック
超微細素材、ラット使い毒性試験
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ナノテクノロジーで作る超微細な「ナノ材料」が健康に及ぼす影響を調べるため
、産業技術総合研究所(産総研)などが、世界最大級の資金規模となる安全評価(
リスク評価)のプロジェクトを始めた。今年度に約4億円、5年間で計約20億円を
かける見通し。毒性試験だけでなく計測技術の開発や、人が体内に取り組む量の推
定もする。ナノ材料の国際基準作りで日本の発言力を確保する狙いも込めている。
ナノ材料は、次世代の産業基盤技術と期待されるナノテクの新素材で、大きさが
100ナノメートル(ナノは10億分の1)程度以下の物質。「カーボンナノチューブ
」「フラーレン」などの炭素素材が代表的だが、海外ではアスベスト(石綿)に形
状が似ているとの指摘や、水中から取り込まれて魚の脳に蓄積するなどの断片的な
実験結果が出ており、データ不足で漠然とした不安感が広がっている。
(2006.07.04 朝日朝刊/総合『その2に続く』)
超微細素材、ラット使い毒性試験
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ナノテクノロジーで作る超微細な「ナノ材料」が健康に及ぼす影響を調べるため
、産業技術総合研究所(産総研)などが、世界最大級の資金規模となる安全評価(
リスク評価)のプロジェクトを始めた。今年度に約4億円、5年間で計約20億円を
かける見通し。毒性試験だけでなく計測技術の開発や、人が体内に取り組む量の推
定もする。ナノ材料の国際基準作りで日本の発言力を確保する狙いも込めている。
ナノ材料は、次世代の産業基盤技術と期待されるナノテクの新素材で、大きさが
100ナノメートル(ナノは10億分の1)程度以下の物質。「カーボンナノチューブ
」「フラーレン」などの炭素素材が代表的だが、海外ではアスベスト(石綿)に形
状が似ているとの指摘や、水中から取り込まれて魚の脳に蓄積するなどの断片的な
実験結果が出ており、データ不足で漠然とした不安感が広がっている。
(2006.07.04 朝日朝刊/総合『その2に続く』)