家族負担に希望減/死者ピークは38年
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自宅で最期を迎える人は、1960年ごろまでは7割以上いた。だが、その後は
減少の一途たどり、76年に病院などの医療機関と逆転、04年に自宅で亡くなった人
はわずか12.4%となった。
一方、04年の厚生労働省の調査で、一般の人に「終末期をどこで過ごしたいか」
について訪ねたところ、6割の人が「できるだけ自宅で療養したい」と答えた。
しかし「最期まで自宅で」と希望する人は1割りにとどまった。理由として多かっ
たのは、「介護してくれる家族に負担がかかる」と「症状が急変したときの対応に
不安がある」だった。
96年に全国で亡くなった人は年間約90万人だったが、03年に100万人を突破。
団塊世代の高齢化によって亡くなる人は今後も増え続け、ピークの2038年には
170万人に達すると見られている。
(2006.10.22 朝日朝刊/総合『完』)
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自宅で最期を迎える人は、1960年ごろまでは7割以上いた。だが、その後は
減少の一途たどり、76年に病院などの医療機関と逆転、04年に自宅で亡くなった人
はわずか12.4%となった。
一方、04年の厚生労働省の調査で、一般の人に「終末期をどこで過ごしたいか」
について訪ねたところ、6割の人が「できるだけ自宅で療養したい」と答えた。
しかし「最期まで自宅で」と希望する人は1割りにとどまった。理由として多かっ
たのは、「介護してくれる家族に負担がかかる」と「症状が急変したときの対応に
不安がある」だった。
96年に全国で亡くなった人は年間約90万人だったが、03年に100万人を突破。
団塊世代の高齢化によって亡くなる人は今後も増え続け、ピークの2038年には
170万人に達すると見られている。
(2006.10.22 朝日朝刊/総合『完』)