要因遺伝子止める
東大教授らのグループ動物実験成功
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がんの増殖にかかわる遺伝子の働きを止める物質を、微小な
カプセルに入れて患部に送り込み、がんを抑える動物実験に
東京大学の永井良三教授と協和発酵工業のグループが成功、
14日、ダラスで開かれた米心臓協会で発表した。新たなかんの
治療法にの開発につながりそうだ。
永井教授らは、動脈硬化やがんの増殖にかかわる「KLF5
」という遺伝子を02年に発見、この働きをリボ核酸(RNA)
で抑えられないかと考えた。RNAは、細胞のなかでDNAの
遺伝情報を写し取り、たんぱく質をつくる時に働くと考えられ
てきた物質だが、遺伝子の働きを抑えるためにも利用できる。
「RNA干渉」と呼ばれ、この現象を使った治療法開発の競争
が激しくなっている。
グループは、血液中で不安定なRNAを患部にピンポイント
で届けるために、直径100ナノ㍍(ナノは10億分の1)の
リポソームと呼ばれる脂質の膜でできた微小なカプセルを作り
、KLF5を抑えるRNAを閉じ込めた。このサイズにすると
、かんのまわりのもろい血管からカプセルがにじみだし、がん
に作用させることができる。(2005/11/15 朝日夕刊)
東大教授らのグループ動物実験成功
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がんの増殖にかかわる遺伝子の働きを止める物質を、微小な
カプセルに入れて患部に送り込み、がんを抑える動物実験に
東京大学の永井良三教授と協和発酵工業のグループが成功、
14日、ダラスで開かれた米心臓協会で発表した。新たなかんの
治療法にの開発につながりそうだ。
永井教授らは、動脈硬化やがんの増殖にかかわる「KLF5
」という遺伝子を02年に発見、この働きをリボ核酸(RNA)
で抑えられないかと考えた。RNAは、細胞のなかでDNAの
遺伝情報を写し取り、たんぱく質をつくる時に働くと考えられ
てきた物質だが、遺伝子の働きを抑えるためにも利用できる。
「RNA干渉」と呼ばれ、この現象を使った治療法開発の競争
が激しくなっている。
グループは、血液中で不安定なRNAを患部にピンポイント
で届けるために、直径100ナノ㍍(ナノは10億分の1)の
リポソームと呼ばれる脂質の膜でできた微小なカプセルを作り
、KLF5を抑えるRNAを閉じ込めた。このサイズにすると
、かんのまわりのもろい血管からカプセルがにじみだし、がん
に作用させることができる。(2005/11/15 朝日夕刊)