1月8日は外国郵便の日です。
1873(明治6)年8月にアメリカとの間で交わされた日米郵便交換条約の締結により、1875(明治8)年の今日(1月8日)、横浜郵便局(現在の横浜港郵便局)で外国郵便の開業式が行われました。
それまでは、外国から日本人宛に送られてきた郵便物は、横浜・神戸・長崎にそれぞれ開設されていた外国郵便局の私書籍の一つを駅逓寮が借り受けて配達していました。 また日本人が海外に差し出す郵便物は、封筒を二重にして国内料金分とそれぞれの国の料金を合わせた金額分の切手を貼って出し、それを駅逓寮が仲介して外国郵便局から発送していました。
しかしこの日米郵便交換条約の締結により、横浜の外国人居留地にあったアメリカ郵便局が廃止され、日本政府が業務を行うことになったので、アメリカ郵便局を通さずに日本の郵便局から直接手紙を送ることが出来るようになりました。
その後、日本が1877(明治10)年6月1日にアジア諸国として初めて万国郵便連合に加盟したことにより、1879(明治12)年末にイギリス郵便局、翌年の1880(明治13)年3月にはフランス郵便局が廃止されたので、外国郵便は完全に日本で取り扱うようになったのでした
ちなみに、横浜港郵便局の壁面に「外国郵便創業の局」の銘板があります。
現在は、日本郵便株式会社が国際スピード郵便(EMS)や航空便、エコノミー航空便SAL、船便などの業務を行っています。
