5月20日は成田空港開港記念日です!
1960年代になると、高度経済成長により国際輸送における航空機の重要性が高まったため、既存の羽田空港を拡張することにより増大する航空需要に対応しようと検討されましたが、羽田空港の拡張のみでは長期的な航空需要に対応できないことが判明しました。
このため、1962(昭和37)年から新たな空港の候補地についての調査が開始され、いくつかの候補地があげられましたが、1966(昭和41)年7月4日に佐藤栄作内閣は、空港建設予定地を千葉県成田市の三里塚地区にすることを閣議決定しました。
しかし、地元住民の意向を無視した政府の決定に対して強力な反対運動が展開され、死者まで出ました。 そのため、用地買収は思うように進まなかったので、政府は土地収用法に基づき行政代執行を1971(昭和46)年に2回にわたって行い、1期工事の用地を取得したのでした。
政府は1978(昭和53)年3月30日を開港日と定め、反対運動を押し切る形で準備を進めましたが、開港4日前の3月26日に反対派の過激派ゲリラが管制塔に突入して16階の管制室の機器類を破壊したため、開港は2ヶ月後の5月20日まで延期となりました。
そして5月20日の開港式典は、全国から動員された13,000人にものぼる機動隊及び警官の厳重な警戒の下で、ひっそりと行われたのでした。