岐阜県郡上市美並町白山にある美並苅安駅は、美濃太田駅と北濃駅とを結んでいる全線単線非電化の長良川鉄道越美南線(72.1km)の駅です。 もともとは国鉄越美南線の一般駅である苅安駅として、1928(昭和3)年5月6日に開業しました。
かつては相対式ホーム2面2線を有していて列車交換も可能でしたが、現在は単式ホーム1面1線のみの簡易委託駅(平日のみ8時30分~17時のみ)です。
開業時に建てられた木造駅舎が今も健在で、かつての事務室は工芸事務所として使われています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は60人で、これは長良川鉄道越美南線の全38駅中16位です。
美並苅安駅が属する長良川鉄道越美南線は、もともとはは日本国有鉄道(国鉄)の路線で、岐阜県と福井県とを結ぶ鉄道(越美線)として建設されました。 しかし、全通は果たせず、福井県側の越美北線は西日本旅客鉄道(JR西日本)に承継されましたが、岐阜県側は国鉄分割民営化を前に1984(昭和59)年6月22日に第2次特定地方交通線として廃止承認され、1986(昭和61)年12月11日に第三セクターの長良川鉄道に転換されました。
<美並苅安駅の年表>
・1828(昭和3)年5月6日:国鉄越美南線の一般駅である苅安駅として開業
・1974(昭和49)年10月1日:貨物取扱い廃止
・1985(昭和60)年4月1日:駅の無人化(簡易委託)
・1986(昭和61)年12月11日:国鉄越美南線が第三セクターの長良川鉄道に転換されたことにより、同鉄道の駅となる。
・1986(昭和61)年12月11日:駅名が美並苅安駅に改称される
・2004(平成16)年10月20日:台風23号による土砂災害で美濃市駅~北濃駅間が不通になったことにより、営業休止
・2004(平成16)年11月15日:美濃市駅~郡上八幡駅間が運行を再開したことにより、営業再開
・2018(平成30)年2月21日:ヤマト運輸と提携の上で、宅急便を列車に積載する貨客混載輸送を関駅~当駅間で開始
・2018(平成30)年7月6日:平成30年7月豪雨による土砂災害で美濃市駅~北濃駅間が不通になったことにより、営業休止
・2018(平成30)年8月1日:美濃市駅~郡上八幡駅間が運行を再開したことにより、営業再開
(駅 名 標)
(美濃太田方面を望む)
(駅舎・ホーム側)
(美並苅安駅駅舎)
(駅 舎 内)
撮影年月日:2008(平成20)年6月1日