兵庫県丹波市山南町池谷字中道坪にあるJR西日本の谷川駅は、尼崎駅と山陰本線の福知山駅とを結んでいる福知山線(106.5km)の駅です。 もともとは阪鶴鉄道の一般駅として、1899(明治32)年5月25日に開業しました。
福知山線用の相対式ホーム2面2線と加古川線用の切欠き式ホーム1線の2面3線を有する列車交換可能な業務委託駅です。
1938(昭和13)年5月に建てられた瓦屋根の木造駅舎が1番のりば側にあり、2番のりばへは跨線橋で連絡しています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は874人で、これは起終点駅を除く福知山線の全28駅中19位です。
この谷川駅は旧山南町の代表駅で、ラッシュ時には一部の特急「こうのとり」も停車します。 また、谷川駅は福知山線と加古川線の2つの路線が接続していますが、福知山線は福知山支社の管轄、加古川線は近畿統括本部の管轄とそれぞれ管轄する支社が異なることや、両線またぐ利用者が少ないことから両線の乗り継ぎは考慮されていません。
谷川駅が属する福知山線は、大阪と北近畿、さらに山陰地方とを結ぶルートの一つであり、大阪駅~篠山口駅間は「JR宝塚線」の愛称が付けられています。そして同線は篠山口駅を境に南側の都市近郊路線と、北側の地方幹線とに雰囲気が分かれ、日中は普通列車の運転系統も分離されており、篠山口駅以南は複線、以北は単線です。
<谷川駅の年表>
・1899(明治32)年7月15日:阪鶴鉄道の一般駅として開業
・1907(明治40)年8月1日:鉄道国有法により阪鶴鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により国鉄阪鶴線となり、同線の駅となる
・1912(明治45)年3月1日:阪鶴線の福知山以南が福知山線に改称され、同線の駅となる
・1924(大正13)年12月27日:加古川線の乗り入れ開始
・1938(昭和13)年5月 :現在の木造駅舎が竣工
・1982(昭和57)年10月3日:貨物取扱い廃止
・1986(昭和61)年11月1日:宝塚駅~当駅~福知山駅間が電化される
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1992(平成4)年4月1日:篠山口鉄道部の発足により、福知山支社の管轄から篠山口鉄道部の管轄となる
・1995’平成7)年 :みどりの窓口の営業開始
・2003(平成15)年10月1日:コンコースの喫煙コーナーを廃止
・2009(平成21)年6月1日:篠山口鉄道部の廃止に伴い福知山支社直轄に変更され、篠山口駅の被管理駅となる
・2013(平成25)年8月1日:ホーム上の喫煙コーナーを廃止し、駅構内終日全面禁煙化
・2014(平成26)年8月16日:京都府北部での集中豪雨で線路が冠水したり、道床が流出するなどの被害を受けて篠山口駅~福知山駅間が不通となったことにより、営業休止
・2014(平成26)年8月27日:石生駅~福知山駅間が運転再開されたことにより、営業再開
(駅 名 標)
(跨線橋から篠山口方面を望む)
(福知山方面を望む)
(加古川線用のホーム)
(駅舎・ホーム側)
(谷川駅駅舎)
(駅 舎 内)
(待 合 室)
撮影年月日:2015(平成27)年8月16日