「愛する子供たちへ」-心の糧メッセージ

クリスチャンとして歩む未熟な父親が、自らの子供たちの幸福を願い、その信仰と霊性を養い育むべく記す「心の糧メッセージ」!

「修学旅行と引っ越し」

2011年12月26日 17時59分50秒 | 家族
今日の早朝、中学2年の娘が私の元へ来て曰く、

お父さん、このエッセイの宿題今日学校に提出しないといけないんだけど、紅葉の写真を貼り付けてから出したいの。やり方教えてくれる?」

「簡単だよ。どれお父さんにも読ませてごらん。」

と娘が差し出したメモリースティックをPCに差し込み確認してみると、娘のエッセイに感銘を受けるも、大いに複雑な思いにさせられました。

来年の3月、わが家は私の仕事の転勤で福岡に引っ越すことになりました。娘は生来楽観的な方だと思い込んでいたので、忙しさにかまけてあまり心配することもなく彼女の思いを十分に汲み取れないまま、心のケアもほとんどなさぬ状態でいました。そのエッセイを読んで初めて、娘の葛藤の大きさとまたその心の成長をも知りました。以下に紹介します。タイトルは「修学旅行と引っ越し」です。

「修学旅行と引っ越し」

「出発の時間を、今か今かと待っている私たち。そう、今日は、修学旅行出発の日。今年一番楽しみにしていた修学旅行。みんなテンションが上がっていて、離陸するだけで歓声が上がるほど…。こんなテンションだからバスでは、ガイドさんの話を聞く耳ゼロ。窓の外をのぞき込みまた歓声が上がる。怒られてもみんなの勢いは止まらず、ガイドさんは独り言をいつまでも…。でもこんなのが修学旅行って感じで、三組らしくて、自然と涙があふれてきた。

 5か月前の7月1日、私の両親が韓国への出張から帰ってきた夜だった。大事な話があるといって家族を集めた。そして両親がした話は、引っ越しについてだった。お父さんの仕事の都合で、福岡に引っ越すことになったのだ。大好きな沖縄から離れるさみしさ。大好きな人たちとの別れ。思い出の一杯詰まった家との別れ。そして、知らない土地へ行く不安が一気にこみあげてきた。ふいても、ふいても止まらない涙、涙、涙…。

 こっくりこっくりとみんなが居眠りしている今は、もう帰りの飛行機の中。楽しい時間はいつでも早く過ぎるもので、4日間はあっという間に終わってしまった。この4日間、京都・大阪・奈良・滋賀・兵庫に行き、お寺を見たり、大仏を見たり、しっかり遊んだり、初めての様々な体験をしたり…。書物で学ぶのと実際に足で廻り、目で見ることによって学ぶのとは大違い。た~くさんのことを感じそして学んだ。またホテルではみんなでお風呂に入ったり、恋話をしたり、くっついて眠ったり、一人ひとり違う面白い寝顔があったりで、とってもいい思い出ができた。

 新しい土地に行くということは、いろんな不安があるけど、この修学旅行のように新しい発見があったり、すてきな思い出を作ったりできるすばらしい機会なんだと思った。また、自分にとって大きな試練・チャレンジではあるけれど、成長するためのステップでもあるなとも思った。だから、ポジティブに考え、引っ越しをちょっと長い修学旅行と考えればいいんだと思った。これから、いつもネガティブな私が、ポジティブに考えられるように頑張りたいと思う。

 少し長い修学旅行に行ってきます…。」


父親としてまだまだ未熟だなあと思い知らされました。子供たちとのコミュニケーションをもっと深めつつ、ひとりひとりの心の状態を常に確認しながら十分なスキンシップと心のケアに努めなければならないと感じました。感じるだけでなく、実際に行っていこうと思います……。

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