[2007年5月20日]
今日は、松江に足を伸ばし、方塔園と酔白池を訪問した。松江区は上海市の中心から西南に約40㎞のところにあり、日系進出企業の間では、松江輸出加工区という特殊な工業団地がある地域として知られている。が、意外とその歴史は長く、古称は“華亭”といい、現在の上海市の中心部がまだ漁村地域であった遠い昔、唐朝時代の751年には“華亭県”として、地域の中心としての重要な役割を担い始めている。
上海八万人体育場から上海錦江バスが運営する観光バス・上海旅遊線1号A線に乗れば、その終点が松江・方塔寺である。実際には、観光バスというよりも、今や普通の長距離路線バスの感覚で、15分~20分に1本程度の間隔で頻繁に運行されているが、その代わり途中のバス停で一般人の乗り降りもある。バスが来たら空いている席に好きに座っていれば、暫くすると服務員(車掌)が乗り込んできて、片道8元のバス代を車内で販売する。あとは到着までの1時間弱、松江区はかなり広がりがあって立派であることや、上海市中心部から松江まで繋がる地下鉄9号線の高架部分の建設がかなり進んでいる(?)こと等に驚かされながら車窓の景色を楽しんでいれば、間もなく到着となる。方塔園の入り口の右脇には、松江区の観光案内所があった(結構、立派な建物)あったので、そこで資料と地図を頂戴して、いざ観光開始!
方塔園(入場料12元)は、前から写真で見たことがあったので興味を持っていたが、結論から言ってしまえば、ここの主要建造物の多くは市内の他の場所から集中的に保存するために移築されてきたものだし、所詮中心になるのはお寺なので、それなりではあったけど、期待を上回るような新鮮味はなかった。方形をしているので通称“方塔”と呼ばれている8重の塔・興聖教寺塔に登ったり(別料金5元が必要)、道教のお寺(天妃宮)にお参りしたり、14世紀創建の松江府城隍廟の一部であった照壁を見たりしながら、園内を一周。1時間は掛からない程度の広さだが、地元の家族連れなどは、奥の緑地でお弁当を広げたり、池でボート乗りを楽しんだりしていた。
それよりも発見だったのは、方塔園からタクシーで初乗り9元の距離にある酔白池(入場料12元)の静かな美しさだった。宋の時代の詩人蘇東坡の「酔白堂記」からその名前が採られたというこの庭園は、季節が良かったこともあり、池とそこに浮かぶ蓮の花、そして亭子や回廊の建物が実にコンパクトに配置され、静かな心地良い空間であった。広過ぎもせず、人に溢れてもおらず…。こちらも、ゆっくりひと回りして所要時間は30分程度。
往路と同じ帰路を辿って、お昼過ぎには帰宅した。バスは七宝古鎮を通るので、ここで下車をして夕方まで観光を続けるのも充実プランとしてはお奨めだな!
今日は、松江に足を伸ばし、方塔園と酔白池を訪問した。松江区は上海市の中心から西南に約40㎞のところにあり、日系進出企業の間では、松江輸出加工区という特殊な工業団地がある地域として知られている。が、意外とその歴史は長く、古称は“華亭”といい、現在の上海市の中心部がまだ漁村地域であった遠い昔、唐朝時代の751年には“華亭県”として、地域の中心としての重要な役割を担い始めている。
上海八万人体育場から上海錦江バスが運営する観光バス・上海旅遊線1号A線に乗れば、その終点が松江・方塔寺である。実際には、観光バスというよりも、今や普通の長距離路線バスの感覚で、15分~20分に1本程度の間隔で頻繁に運行されているが、その代わり途中のバス停で一般人の乗り降りもある。バスが来たら空いている席に好きに座っていれば、暫くすると服務員(車掌)が乗り込んできて、片道8元のバス代を車内で販売する。あとは到着までの1時間弱、松江区はかなり広がりがあって立派であることや、上海市中心部から松江まで繋がる地下鉄9号線の高架部分の建設がかなり進んでいる(?)こと等に驚かされながら車窓の景色を楽しんでいれば、間もなく到着となる。方塔園の入り口の右脇には、松江区の観光案内所があった(結構、立派な建物)あったので、そこで資料と地図を頂戴して、いざ観光開始!
方塔園(入場料12元)は、前から写真で見たことがあったので興味を持っていたが、結論から言ってしまえば、ここの主要建造物の多くは市内の他の場所から集中的に保存するために移築されてきたものだし、所詮中心になるのはお寺なので、それなりではあったけど、期待を上回るような新鮮味はなかった。方形をしているので通称“方塔”と呼ばれている8重の塔・興聖教寺塔に登ったり(別料金5元が必要)、道教のお寺(天妃宮)にお参りしたり、14世紀創建の松江府城隍廟の一部であった照壁を見たりしながら、園内を一周。1時間は掛からない程度の広さだが、地元の家族連れなどは、奥の緑地でお弁当を広げたり、池でボート乗りを楽しんだりしていた。
それよりも発見だったのは、方塔園からタクシーで初乗り9元の距離にある酔白池(入場料12元)の静かな美しさだった。宋の時代の詩人蘇東坡の「酔白堂記」からその名前が採られたというこの庭園は、季節が良かったこともあり、池とそこに浮かぶ蓮の花、そして亭子や回廊の建物が実にコンパクトに配置され、静かな心地良い空間であった。広過ぎもせず、人に溢れてもおらず…。こちらも、ゆっくりひと回りして所要時間は30分程度。
往路と同じ帰路を辿って、お昼過ぎには帰宅した。バスは七宝古鎮を通るので、ここで下車をして夕方まで観光を続けるのも充実プランとしてはお奨めだな!