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美味しい上海グルメ・散策情報

グルメで、活動的な上海タイムの過ごし方。上海現地情報を満載、庶民的な中華料理屋や日帰り旅行を中心にご案内。

楓②~金山農民画村にも足を伸ばそう!~

2007-12-29 07:16:35 | 日帰旅行
[2007年6月24日]
 何も片道2時間もの遠い場所に2週連続で行かなくても良いじゃないか!物好きだな!と自分でも思いながら、今週も楓に足を運んだ。が、今日の目的地は同じ金山区楓でも、「金山農民画村」。私の部屋にも、農民画が2枚あるが、金山はこの農民画が盛んな場所として有名で、是非ともゆっくり見てみたいと以前から思っていた。先週、楓古鎮を観た後で、帰り道に立ち寄れば効率的だったのだが、場所が今ひとつはっきりしなかったこともあって、その時はそのまま引き上げたのだった。
 場所は、新町でマイクロバスに乗り換えて、楓まで行く間の路上にあるので、途中でマイクロバスを降ろして貰うだけなので実は簡単。まだ、完成しきっておらず、拡張途中の敷地の入口で30元の入場料を払うと、後は自由に見て回ればよい。要すれば、画家の方々が自分の作品を作成・販売している場所の集合体なのだが、郊外ののどかな雰囲気に囲まれてじっくり見て行くと好きな作品が見つかるかもしれない。大きいものから小さなものまで様々だし、自分の作品が外国の新聞や雑誌で賞に輝いたり紹介されたりした経験のある作家さんも居て、話をしながら見て行くと時間の経つのも忘れる…。
 私は、もう部屋に置く場所がないこともあって、散々悩んだ末に何も購入しないで帰ったが、上海市内で買うよりは値段が安いような気がしたし、折角買うなら作家の顔が分かった方が愛着も一層湧いてくるだろうことを思うと、お土産購入場所として使うのも悪くないだろう。

楓①~人民公社跡が視察できる古鎮~

2007-12-28 07:07:51 | 日帰旅行
[2007年6月17日] 
 楓古鎮は、上海市と浙江省の境にあたる上海市金山区にあり、呉越時代から1500年もの歴史を持つ古い街として、観光ガイド等でも紹介されている。「天気の良い週末は郊外へ!」の合言葉にのって出掛けることにしたのだが、意外と交通が不便で、片道約2時間も掛かる予想以上に長い道のりとなった(高速バスだと1時間未満で到着とパンフレットには書いてあったが、高速バスは終ぞ見つからなかった…)。
 地下鉄1号線の梅龍駅から郊外へ延びる中距離バス路線/楓梅線に乗るのだが、路線名通り楓まで直通でなかったところが、これまた「勘弁してくれ!」という感じ…。楓梅線に乗って新町まで6元、そこで2元を払ってマイクロバスに乗り換えて20分程で漸く到着となるのだ。乗換場所の新町では、降りたその場でマイクロバスを待つだけだし、楓到着後も古鎮旅遊区を示した案内板に従って歩けば良いので、迷子になる心配がなかったのがせめてもの救いか?バスの本数も多かったしね!
 漸く到着したら50元の入場料を払って見学となるが、水路・橋・古い建物などは大体どこの古鎮でも観られることを思うと、ここで最も印象深かったのは人民公社跡。日本でも中国でも、人民公社の存在を知っている人は徐々に減ってきているのであろうが、計画経済を推進してきた近代中国の特殊な社会構造を知る上で、とっても興味を惹かれた。建物が1棟公開されているだけなのだが、戸籍管理から生産目標管理まで、毛沢東語録やスローガンを掲げながら目標必達に向け邁進していた様子が垣間見られた気がした。
 丁聡という漫画家の風刺的漫画の陳列館も、丁寧に見て行くと結構面白いが、作品数が相応に多いので時間が掛かった。それでも、旅遊区自体はそれ程広くないので、食事とかをしなければ、2時間もあれば十分であろう。

烏鎮②~水郷の街を巡るシリーズ~

2007-10-24 17:44:36 | 日帰旅行
[2007年10月21日続き]
 烏鎮古鎮は、正直大きくない。長さ1㎞程の運河の両脇に細い道が走っていて、その道沿いにある古い建物が主な見所。例えば、百床館(ベッドの博物館)、藍印花布作坊(藍染め工場)、匯源当舗(質屋)、高公生酒坊(酒蔵)、木彫館、芽盾故居(烏鎮出身の文学者・革命家の生家)など…、結構見所は多い。また、皮影劇館では影絵劇が演じられ、拳船では武術の型が演じられるなど、各々短時間だが動きのある見所も作られているのが嬉しい。到着した時は、狭いスペースに溢れんばかりの人の群れとメガホンを使ったガイドの大声に、折角遠くまできたけど、やっぱり観光シーズンは却って厳しいかとも思ったけど、お昼を過ぎると少し空いてきたりもして、とっても楽しめた。そうは言っても、キンモクセイの甘い香が漂っている中で、モクモク煙草を吸うのはやめて欲しいなー。そもそも狭い路地での歩き煙草は危ないではないか…。中国は、世界一の愛煙家天国になっているんだけど、何とかならないかなー、これだけは…。
 昼食は、翰林食府で烏鎮名物紅焼羊肉を食べた。やや味が濃かったけど、ご飯によく合う味で、観光地価格でちょっと高くて〆て46元だったが、まあー、許せる範囲。運河に架かる数本の橋や川面に垂れ下がる柳の木といった、水郷都市ならでは風景に加えて、三白酒(白酒)や麦芽糖(飴)等、烏鎮ならではお土産になりそうなものもあるのがまた魅力的。ボートにも乗れば(8人乗りで1艘80元)、時間的には16時半の戻りまで、時間を持て余すことはない程の充実した場所だと思った。季節が良かったこともあるかもしれないけど、正直、周荘や同里よりも面白かった。
 18時半過ぎには上海に到着し、無事1日旅行は終了となったが、最後に気に掛かったことが1点。これまで烏鎮のガイドとかのどこにも見たことがなかったが、烏鎮には東と西に2つの観光場所があり、今日私が行ったのは東の方だけ。どうも西の方は、今年の2月、旧正月頃に開業した比較的新しいものらしく、故に、ガイドブックとかには載っていないらしい…。入場料は東100元、西120元、両方共通だと150元ということで、東と西の間には無料バスが走っているとのことだったが、上海からの観光バスには東コースしかなかったみたい…。西コースを対象としたツアーか、交通手段としてだけ使えるツアーがあるのかな?誰か、行ったことがある人が居たら、是非ともアドバイスをお願いしたい!

烏鎮①~水郷の街を巡るシリーズ~

2007-10-23 20:05:53 | 日帰旅行
[2007年10月21日]
 10月も後半に入り、朝晩やや肌寒くなり始めたこの時期は、正に旅行シーズン。「どこか郊外に遊びに行くのなら、この時期しかないなー」と思っていたところ、目が覚めると、部屋に差込む太陽の光は、間違いなく晴れを確信させる力強いもの!と、なると、自然に体は動き出し、行き先も確定しないまま、足は上海八万人体育場に向かった。道すがら、幾つか行き先の候補を考えたが、今日はちょっと遠出して、浙江省の水郷都市烏鎮に行って見ることにした。「明日は出勤日だから、まるまる1日かかる遠出は控えた方がいいかな?」とも思ったけど、やっぱり興味があるところに行くべきだよね!9時15分上海出発-16時30分烏鎮出発で、往復の交通費と烏鎮古鎮の入場券(100元相当)を合わせたセット券150元を購入した。
 烏鎮は、上海から約140㎞、蘇州や杭州から約80㎞離れた水郷都市(http://www.wuzhen.com.cn、日本語あり)として有名で、約1300年の歴史を持っているという。十字に交わる川で街は、西柵・東柵・南柵・北柵に分けられているのが特徴で、変に観光地として整備され過ぎてもいない。さっさと結論を一言で言ってしまえば、「結構好きだなー、この街!」ということになる。
 バスは、満員の状態で、定時に出発。直ぐに滬杭公路(上海と杭州を結ぶ高速道路)に上がり、トイレ休憩のために粽で有名な嘉興に止まるまでが約1時間、その先も路面工事や交通事故の渋滞がちょっとあったものの、トータル2時間半弱で走りきり、10時30分頃には烏鎮に到着した。烏鎮古鎮の駐車場には、沢山の観光バスが既に泊まっていた。上海-南京-杭州を結ぶエリアの道路網は今や眼を見張るばかりの発展ぶりだから、上海からだけでなく、寧ろ江蘇省や浙江省の多くの都市から来ている模様で、結構、社内旅行とか、修学旅行とかも多いかもしれない。

南翔~古猗園と上海古猗園餐庁の小龍包~

2007-10-15 18:28:55 | 日帰旅行
[2007年10月14日] 
 南翔鎮・古猗園は、上海市中心部から北西方向に約20㎞離れた嘉定区にある。数年前にも1度訪問したことがあるので、今日が2回目。行き方は、時間は掛かるが最も確実な方法を選択し、上海八万人体育場から上海錦江バスが運営する観光バス・上海旅遊線6号線を利用することにした。中山西路沿いにあるバス停から約45分、6元で古猗園の正面に止まるので安心だ(代金は車内で支払う)!
 古猗園は、明の時代、今から400~500年前に造園された名園で、複数の池とそれを取り囲むように建てられた朱色の柱に黒い屋根の様々な形の建物、それに歴史を感じさせる柳等の花木が上手く組み合わされていて、味わい深い。普通に歩いて回るだけなら、30分程だろうか…。さて、12元を払って入園。
 が、実は外を歩くと気持ちのよいこの季節の週末だけあって、園内には家族連れやデート中の若者が沢山居て、写真を撮るのにポーズをとったり、椅子に座って賭けトランプをしたり、池では足漕ぎボートに乗ったりしていて、静かな趣と歴史のある名園、という雰囲気はなかなか感じ難かった。広く開放されている場所なので、個人的な希望を勝手に言っても意味がないので、早朝に来るとか少し工夫をするべきだったかもしれない。
 まあー、今回の古猗園訪問の最大の目的は、入り口脇の上海古猗園餐庁で小龍包を食べること(※詳細は、10月16日の中華料理欄をご参照)だったので、これを食べられて私は大満足だったが、小龍包に興味がない人は、ここまで態々足を伸ばすことはないかな…。確かに庭園としては悪くないけど、庭園なら江南地方には沢山あるからね!或いは、嘉定区の他の観光場所(秋霞圃、匯龍潭、嘉定孔廟)とセットで見るか…。帰路は、同じく上海旅遊線6号線で長風公園まで戻って(4元・約30分)、市内公共交通機関に乗り換えた。現地で入手した資料を見ていたら、静安寺から古猗園まで562号の公共バスでも行けるようだ…、結構時間が掛かるような気もするけどね!

同里③~水郷の町を巡るシリーズ~

2007-07-23 00:00:00 | 日帰旅行
[2007年7月21日続き]
 実は、今日は(も?)、最後に大きなオチが付いた。思えば、同里到着後、観光用ミニ電動車に乗っている時に携帯電話が鳴り出したのが悪かった。電話をリュックから出して話をし始めるまでの間に、ちょっとの間だけだったが余所見をしてしまい、電動車がどういう道を通ったかしっかり確認していなかった私は、観光後帰りのバス乗り場までちゃんと辿り着けず、予定していた帰りのバスに乗車できなかった(1日1本しかないのに???)。幸か不幸か焦りながらも休憩をしたホテルで教えて貰った場所まで行き着いたら(そこは、何故か、朝バスを降りた場所とは全然違う場所であった)、やはり16:30に上海に向けて出発する予定の観光バスが止まっていたので、最後は若干無理矢理に頼みこんで乗せて貰え、何とか事なきを得たのだが…。
 それにしても、倫理観があるのかないのか、そのバスに乗る時に、帰りのバス代は別途払うと申し入れた私に対し、運転手は「お前が買ったセット券には、既に帰りのバス代も含まれているのだから、別途帰りのバス代を貰うことはできない!」と大きな声で説明し(恰も、周囲の人に、「自分は懐の広い、理解のある親切な運転手であること」を、強調しているよう)、結局一銭も受け取らなかった。が、やはりそれだけで終わるはずはなかった。上海八万人体育館まで戻って大半のお客を降ろした後、私の家の方向を聞いて、「他の何人かを、その側まで送って行くので、序にお前も送ってやる。彼らは、1人20元の別料金を払っている。お前が払うかどうかは、気持ちに任せる!」と…。そう言われては、払わない訳には行かないではないか…。まあー、タクシー代相当と思って、運転手のお小遣いとして私も20元程を下車時に残しての帰宅となった。素直に運転手の親切には、感謝しましょう。それにしても、携帯電話はやはり迷惑な現代の長物だ!

同里②~水郷の町を巡るシリーズ~

2007-07-22 00:00:00 | 日帰旅行
[2007年7月21日続き]
 バスが到着するのは、同里観光地域から少しだけ離れたところで、そこで2元払って、観光用ミニ電動車に乗り換えて観光地域入り口まで行く(徒歩でも勿論OK)。そこから入場してしまえば、後は徒歩の世界なので、地図を見ながら、散策・食事・遊覧船(別料金)等で、帰り便の出発時間16:30まで時間を過ごそう。食事・遊覧船まで含めて、結構ゆっくり見て回れるだけの時間はある(私的には、もう少し早く戻れる便が欲しかったのだが、どうも他の時間帯のバスは終ぞ見付けられなかった)。
 上海近郊の水郷町としては、周荘が最も有名で、私も何度か足を運んだことがあるが、狭くてごちゃごちゃしているのに加え、余りに綺麗に開発されていて、却って趣が無くなっている感もある中で、私は実は同里に多いに期待していた。そういう意味では、同里も予想以上に綺麗に整備され、周荘でも、同里でも、五十歩百歩であるかもしれないとの印象を受けた。が、その一方で、町の古さと、人の少なさでやはり同里はお奨めの場所である。高層ビルがどんどん建設され、急速な発展を遂げる今の上海市内だけを歩いていても、何となく味わいが足りないと思う人には、同里に一日を割いても、全く後悔させられることはないだろう。蘇州も豊富な庭園を有する水郷都市ではあるが、今では相当都市化されてしまっているので、それともまた違ったノスタルジックな感じを持てるで所と言えよう。
 あー、それにしても今日は暑かった。余りの暑さの中で、時間を持て余した私は、ホテルのコーヒーショップ(歌頓珈琲という名前だったかな?)で、戻り便の出発まで1時間程休憩してしまった。冷房が良く効いているし、トイレも比較的綺麗だったので、丁度良い休憩場所であった。中国での観光って、外を歩き回る時間が結構長いので、その印象って、天候(気温・晴雨)に大きく左右されるということを、改めて感じさせられる1日になった。真夏の終日散策は、やはり厳しい。次回は秋まで待ちましょうっと!

同里①~水郷の町を巡るシリーズ~

2007-07-21 00:00:00 | 日帰旅行
[2007年7月21日]
 同里は、上海から約80キロ、蘇州から約18キロの距離にある、太湖の湖畔、江南地域有数の水郷古鎮である。宋代以降1000年にわたる歴史を有し、明・清時代の個人邸宅であった退思園・崇本堂・嘉萌堂・耕楽堂等が主な参観場所となるが、取り巻く儒教・仏教・道教を奉った施設や、縦横無尽に走る運河とそれに掛かった橋を含めた街並み全体が、楽しみの対象になっている(「一園・二堂・三橋」と表現される)。
 どうやって行くか?上海から手軽に公共交通機関で行く方法が見つけられなかった私は、いつもの通り上海錦江公共交通有限公司が運営する上海旅遊汽車(観光バス)を上海八万人体育館(上海旅遊集散中心)から利用することにした(未だに、他の行き方は良く分からない)。
 バスは8:30に発車するので、少し早めに行って、待合室内の切符売り場で往復交通費と入場施設一式分の入場料が含まれたセット券を120元で購入。切符上にバスの座席番号が記され、往復ともに指定席となっているのは有難い(中国人がこの番号通りに座わって行くとは限らないが、少なくとも自分の席の権利を主張することはできるし、座席数自体が不足するということはない、という点で安心である)。切符を買ったら、後は待合室で時間が来るのを待つだけなので、その時間を使って、売店で飲食品を揃えるのも悪くない(夏季については、ペットボトルの水1本が車中で無料提供されるが、私は、万一に備えて、郊外に出る時は、ビスケット等の簡単な食料品と予備の水は、必ず自分で持参するようにしている)。
 さて、発車時間が近づくと、行き先・時間が館内放送されるので、適当に待合室外に出て自分の乗るバスを探す。待合室の中にも乗降用プラットフォームがあり、行き先・時間が電光掲示されているが、同里行きのバスはこのプラットフォームには横付けされないので、切符を見せながらひたすら自分の乗るべきバスを外の駐車場で探すしかない(中国人だって皆観光客で、状況が必ずしもよく分かっていないという点では同じなので、一緒になってどこだどこだと探せば良く(大抵は、バスのフロントガラスに行き先の書いてある看板が置いてある)、焦ることはない)。自分の乗るべきバスを見つけたら、後は座席番号に従って自分の席に座って、1時間半程の旅程を楽しもう(観光バスなので、この路線に関しては、途中での乗り降りは基本的にない)。

余山~キリスト教教会と天文台のあるリゾート地~

2007-06-10 00:00:00 | 日帰旅行
[2007年6月10日] 
 週末の早朝、凄く早く眼が覚めたのをきかっけに、松江にある上海余山国家森林公園に足を運ぶことにした。何の計画性もなく、上海八万人体育場まで行くのが面倒だったので、地下鉄1号線の漕宝路駅で余山行きのバスを待つことにした。が、結局、そこに先に現れたのは上海錦江バスが運営する観光バス・上海旅遊線1号A線だった(1号B線だと余山まで直行)。途中で乗り換えれば良いからと車掌に言われて、6元のバス代を払って着席。30~40分程経ったところで「ここで乗り換えろ!」と言われて下車、更に2元のバス代を払って次にきたバスに乗って、10分程で目的地に到着した。山頂行きのロープウエイ乗り場が見えてきたところが、バスを下車する場所の目安になるが、他にも降りる人は居るので慌てることはない。
 余山は、西余山園と東余山園に分かれているが、今日の目的地は西余山園にあるキリスト教教会と天文台の2つ。西余山園の入場料28元を払ったら、案内に従いひたすら山頂を目指す。山と言っても標高100m程なので、どちらかと言うと丘の感覚。キリスト教教会は今から約100年前の建造、天文台は中国最古・最大の観測所として各々有名。少し遠めから山頂に並ぶ2つの建造物が聳え立つ景色を見たほうが幻想的ではあるが、一度は山頂を目指して歩いてみるのも悪くなかった。春先に山頂から眺める、黄色の絨毯を敷き詰めたかのような菜の花畑を有する江南の田園風景が、飛び切り美しいと聞いたことがあったが、今はもう季節外れ。それでも、開放感のある時間を過ごせる場所であった。
 余山は、上海市内から最も近いリゾート地域として、マイカーを持ち始めた上海の金持ち層を中心に、昨今人気を博している。有名リゾートホテルや別荘の建設が進み、国際的なゴルフ協議試合も企画されたりしている。夏には、多彩なプールを有するウォーター施設も結構賑わっていると聞いたことがある。
 何故このような場所に態々教会を建造したのか?という以前から有していた疑問に対する回答は、結局見いだせられないまま下山することになったのは、気持ち的にはちょっと中途半端。帰路は、上海人民広場行の長距離路線バスが来たので、これ幸いと8元払って乗車、週末午前の散策を無事終えた。

松江~方塔園と酔白池でのんびりとした週末を!~

2007-05-20 00:00:00 | 日帰旅行
[2007年5月20日]
 今日は、松江に足を伸ばし、方塔園と酔白池を訪問した。松江区は上海市の中心から西南に約40㎞のところにあり、日系進出企業の間では、松江輸出加工区という特殊な工業団地がある地域として知られている。が、意外とその歴史は長く、古称は“華亭”といい、現在の上海市の中心部がまだ漁村地域であった遠い昔、唐朝時代の751年には“華亭県”として、地域の中心としての重要な役割を担い始めている。
 上海八万人体育場から上海錦江バスが運営する観光バス・上海旅遊線1号A線に乗れば、その終点が松江・方塔寺である。実際には、観光バスというよりも、今や普通の長距離路線バスの感覚で、15分~20分に1本程度の間隔で頻繁に運行されているが、その代わり途中のバス停で一般人の乗り降りもある。バスが来たら空いている席に好きに座っていれば、暫くすると服務員(車掌)が乗り込んできて、片道8元のバス代を車内で販売する。あとは到着までの1時間弱、松江区はかなり広がりがあって立派であることや、上海市中心部から松江まで繋がる地下鉄9号線の高架部分の建設がかなり進んでいる(?)こと等に驚かされながら車窓の景色を楽しんでいれば、間もなく到着となる。方塔園の入り口の右脇には、松江区の観光案内所があった(結構、立派な建物)あったので、そこで資料と地図を頂戴して、いざ観光開始!
 方塔園(入場料12元)は、前から写真で見たことがあったので興味を持っていたが、結論から言ってしまえば、ここの主要建造物の多くは市内の他の場所から集中的に保存するために移築されてきたものだし、所詮中心になるのはお寺なので、それなりではあったけど、期待を上回るような新鮮味はなかった。方形をしているので通称“方塔”と呼ばれている8重の塔・興聖教寺塔に登ったり(別料金5元が必要)、道教のお寺(天妃宮)にお参りしたり、14世紀創建の松江府城隍廟の一部であった照壁を見たりしながら、園内を一周。1時間は掛からない程度の広さだが、地元の家族連れなどは、奥の緑地でお弁当を広げたり、池でボート乗りを楽しんだりしていた。
 それよりも発見だったのは、方塔園からタクシーで初乗り9元の距離にある酔白池(入場料12元)の静かな美しさだった。宋の時代の詩人蘇東坡の「酔白堂記」からその名前が採られたというこの庭園は、季節が良かったこともあり、池とそこに浮かぶ蓮の花、そして亭子や回廊の建物が実にコンパクトに配置され、静かな心地良い空間であった。広過ぎもせず、人に溢れてもおらず…。こちらも、ゆっくりひと回りして所要時間は30分程度。
 往路と同じ帰路を辿って、お昼過ぎには帰宅した。バスは七宝古鎮を通るので、ここで下車をして夕方まで観光を続けるのも充実プランとしてはお奨めだな!