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美味しい上海グルメ・散策情報

グルメで、活動的な上海タイムの過ごし方。上海現地情報を満載、庶民的な中華料理屋や日帰り旅行を中心にご案内。

上海郵政博物館~ガーデンブリッジそばの美しい建物~

2007-12-27 07:01:32 | 市内散策
[2007年12月23日]
 上海には租界時代の建物が沢山保存されているけど、その中でも昔から大好きな建物の1つが、蘇州河の北側にある上海郵政博物館。外灘そばの外白渡橋(ガーデンブリッジ)から、河向こうに見るこの建物の緑を基調にした姿は実に上品な美しさがあり、特に晴天の日に太陽の光を一杯に浴びた景色は力強さも感じさせてくれる。
 上海郵政博物館は、元々は1900年代前半に建造された郵電局の建物で、その2階が博物館として使用されてはいるものの、今も郵便局としての営業を続けている。
 内部の展示は、中国、特に華東地域の郵便制度の歴史を紹介していて、骨・竹に記した伝聞や狼煙を使った通信手段等、歴史の教科書で見たことがあるものが結構沢山あった。一方で展示面積が広い分、後半(現在・未来を説明したコーナー)はかなり間延びしている感じで、すっと通り過ぎてしまった。参観料無料であることを思うと、文句を言う筋合いの話ではないのだけど…。
 収集家用の古い記念切手や記念ハガキ(例えば、北京オリンピック関連)も販売されているので、そういう面で興味を持つ人も居るかもね!

 住所:北蘇州路250号、℡:6362-9898

上海博物館~展示品の充実度はさすがだ!~

2007-12-25 07:07:05 | 市内散策
[2007年12月22日]
 雨の日の観光の定番は、美術館・博物館巡り…。ということで、地下鉄1・2号線人民広場駅真上にある上海博物館へ!
 さすが市政府が管理している施設だけあって、密度の高い展示内容の割には、入場料20元は割安な感じを受けた。別途、保証金400元(返却時に返金される)・使用料40元で、日本語説明イヤホンを貸してくれるのだけれど、所要時間が恐ろしく掛かるような気がしてやめた。
 入館したら真っ直ぐ最上階の4階まで上がって、順番に降りてくることにした。4階は少数民族工芸館・貨幣館・明清家具館、3階は絵画館・書画館・印鑑館、2階は陶器・磁器館、そして1階は青銅器館・彫刻館。ヒスイとかの玉類を展示したクリスタル館は残念ながら閉鎖中だった。本当に展示品数が多いので、飛ばし飛ばし見た積りだったのに2時間半もの時間を要してしまった。個人的には、陶器・磁器館の景徳鎮が最も印象に残ったけど、貨幣館や絵画館(墨絵)もなかなか圧巻だった。
 1階特別展示室では、「レンブラントと黄金時代」という期限限定の展示もされていたけれど、これも含めてそれ程混雑していないのは有難かった。美術館・博物館に行って、展示品を見に来ているのでなくて、人を見に来ているのか錯覚させられてしまうのは、隣りの某島国だけなのかな?知っているようで、全然知らない中国の歴史や文化。偶にはこういう週末の社会科見学風の活動も悪くないね!
 
 住所:人民大道201号、℡:6372-3500

上海沈香閣~雨の日には芳香漂う尼寺?~

2007-12-14 07:08:45 | 市内散策
[2007年12月9日]
 この間、豫園に来た時に案内看板だけ見掛けて、だけどちょっと疲れていたこともあってそのまま通り過ぎたのが上海沈香閣。豫園から本当に近い場所にあるが、狭くてゴチャゴチャした路地を入ったところで、確かに案内看板がないと絶対見過ごしてしまう。
 入場料は5元。11時半頃だったこともあって、早くも昼食を食べ始めていた切符売りのおばさんの邪魔をちょっとして入場(逆に言えば、入場料をとるような施設で、弁当箱片手にご飯を口一杯に駆け込みながら、入場切符を売る方が信じ難いが…)。
 ここは、1600年創建で、豫園の主人である四川省の役人潘允端が先祖の礼を祭っていたお寺で、今の敷地は狭いながらも結構立派、私のように単独でやって来る観光客を除くと、地元っぽい人が適度に参詣していた。沈没船から引き上げられた沈香に彫られた仏像が安置され、雨が降るとその仏像から芳香が四方に漂うのが名前の由来というが、今日は晴天だったので事実の程は確認するには至らず。一説では中国最大の尼寺とのことで、言われて見れば、この日も大仏殿で果物を供えていたのは、2人の尼僧だった。
 豫園商場の直ぐ近くの場所で、一歩外に出るともの凄い喧騒なのだが、敷地内はとっても静かな空間が広がっていて、ちょっと一休みっていう感じ。豫園から本当に近いし、ついでに10分寄り道したら?という場所です。別に行かないからって後悔するような場所でも正直ないけどね!
 
 住所:沈香閣路29号、℡:6320-0400

上海城市規画展示館~世界の最先端に挑む都市の未来図~

2007-12-13 07:23:12 | 市内散策
[2007年12月9日]
 上海城市規画展示館は、地下鉄1・2号線人民広場駅の真上、上海市人民政府の隣にある現代風の白い建物である。上海では、建築許可の取得にも、強度とか高さ制限とかの建築構造上或いは環境上の制限を満たすだけでなく、デザインでも特徴を持っていることが重視されると聞いたことがある。確かに、上海博物館にしても、上海大劇場にしても、或いは多くのこの辺りのオフィスビルにしても、いずれもおしゃれな造りになっている。あまりの変化の大きさに、人民広場自体が、租界時代は競馬場だったことを示す面影は全くなく、地元でも、その事実を知っている人は次第に少なくなっているのだろう。
 さて、30元の入場券を購入したら、1階から5階まで順々に上って行こう(途中、3階だけはダリ展をやっていて(隙間から見る限り、ほとんど見学者は居なかったみたい)、別料金が必要だったのでスキップしたけど…)。1階は黄浦江一帯の模型、2階は租界時代を中心とした古い上海の街並みの紹介。4階は上海市中心部の巨大な模型、そして5階が現代上海の発展を知らしめる未来館。
 2階・4階・5階は色々な面で興味深く見られる。個人的には、5階の未来館の浦東国際空港の完成予想図(ターミナルが4つもできる)や、深水港である洋山港及びその一帯の将来像にとっても興味を惹かれた。一方で、上海人は不動産を購入する前に、対象物件の周りが将来どうなるのかな?とか確認するために来たりするのかな?確かに、どんどん郊外に広がって行く地下鉄沿線では、物件価格が着実に上昇している。
 上海で長く滞在する人は、自分の住んでいる町の今と将来を知る上で、絶対に足を運んでみるべきだし、日本から初めて出張でくる人に上海の多くを一気に理解させるにも便利な場所でしょう。豫園・外灘だけでは時間が潰せない、だけど上海博物館見学や蘇州に足を伸ばす程の時間がない時などにはピッタリかもね!いずれにしても、行ったことがない人は是非とも足を運んでみましょう。
 
 住所:人民大道100号、℡:6372-2077

静安寺~長い歴史を誇るお寺に本殿はなかった~

2007-12-10 06:50:43 | 市内散策
[2007年12月8日]
 自分でも思わず笑ってしまったが、快晴の週末の朝、地下鉄2号線静安寺駅の駅名にもなっている静安寺を訪れてみたが、何とそこには本殿がなかった。本来、立派な本殿があるべき場所は空っぽで、後方ににょきっと聳え立つ近代ビルの全身が直接的に目に飛び込んできた。
 名所旧跡を訪れた際に、古い建造物が修復中で、「折角撮った写真の背景にもネットが被された建物が写っている」なんていうことは結構よくあるけど、お寺で本殿そのものがそのままなくなっているとは大胆な…。後から思えば、確かに正門が閉ざされ、出入りする人の数も少なく、普段目にしている光景と比べると随分地味な感じがあって、予兆はできたはずなのだが…。
 ということで、三国時代に創建され、13世紀に今の場所に移築されてきたという歴史の長~い静安寺であるが、観光目的で来ている私の参観時間は僅か5分程で終了してしまった。まあ、お参り目的で来ている地元の人達は、いつもと変わらず熱心に時間を掛けて線香を供えていたけれど…。
 それでも、入場料は確り10元。こういう時ぐらい入場無料にすれば良いのにと思うけど、そうすると色々な人が好き勝手に入り込んで、辺り構わず座り込んだり、食べたり飲んだりゴミ捨てたりと、無茶苦茶になってしまうのだろうな?閉鎖せずに、開放しているだけでもよしとするか…。ところで、修復完了は何時のことなのだろう?

 住所:南京西路1686号、℡:5213-1586

上海宋慶齢故居~美人3姉妹で有名な孫文夫人宅~

2007-11-30 06:41:11 | 市内散策
[2007年11月25日]
 孫文(中山)の夫人として有名な宋慶齢の故居である上海宋慶齢故居は、地下鉄1号線衡山路駅の北側、宛平北路口附近の淮海中路に面した場所にある。20元の入場料を払って中に入ると、参観場所は、故居(主楼)と文書館の2棟に分かれていて、故居の方はガイドと一緒に周るので、まずは入場券に書かれた時間を確認しておこう。
 宋慶齢は最終的には名誉国家主席になるのだが、米国の大学で勉強し、帰国後は孫文の秘書となり、その後東京で結婚している。孫文の夫人であったということに加え、社会貢献的な活動に精力的に活躍したことが評価され、今でも国民の間では尊敬されている。
 故居(主楼)では、参観の最初に約5分程のビデオを見て、その後建物の中へと歩を進めて行くことになる。部屋の大きさは勿論のこと、調度品も立派で、元々お金持ちの出身であったと聞いたことがあるが、見応えは十分。故居裏の庭も、綺麗に整備され、丁度渡り鳥の季節でもあるのか?明るい鳥の鳴き声も静かな院子の中で響き渡っていた。文化大革命を経た中国で、これだけの物がきちんと残っているのはやはり珍しいのではなかろうかと思うので、興味本位ででも足を運ぶことをお奨め!老洋房が立ち並ぶ衡山路からも近い。

 住所:淮海中路1843号、℡:6437-6268

中国共産党第一次全国代表大会会跡紀念館

2007-11-28 06:54:59 | 市内散策
[2007年11月25日]
 中国共産党第一次全国代表大会会跡紀念館は、地下鉄1号線の黄陂南路駅から新天地を挟んだ南側にある。1921年7月後半に、毛沢東を含む13名が参加し、中国共産党第1回全国代表大会を開催した場所で、現体制のスタート地点・中国共産党の象徴として大切に保存されている。
 数年ぶりに行った記念館は、昔に比べて無茶苦茶立派になっていて驚かされたが、開催跡地自体が今更大きくなる訳はなく、大半が「中国共産党創建歴史文物陳列」部分を増設したためだった。進出してきた外国帝国主義と清朝末期の封建主義、という2つの体制との戦い勝つために、中国共産党が如何に戦ったかがコンパクトに纏められていた。
 新たな発見としては、租界では外国の紙幣が発行・流通され、匯豊銀行(今の上海香港銀行)等と並んで、日本の銀行として横浜正金銀行も紙幣を発行していたということ。また、この第1回会議の最終日は、警察からの摘発を避けるため浙江省嘉興南湖の船の上で開催せざるを得ないというスリリングな状況にあったこと。
 週末は入場無料だったのはラッキーだった。

 住所:黄陂南路374号、℡:5383-2171

豫園~銀杏が色づく晩秋の静かな朝~

2007-11-27 06:40:43 | 市内散策
[2007年11月25日]
 観光場所の少ない上海で、大半の観光客が決まって訪問するのが豫園。もともとは、四川省の役人だった潘允端がその父のために造営した私庭で、完成までに1559~1577年の実に19年もの歳月が掛かったのだそうだ。庭園内の各所のポイントは、ガイドブックの説明に譲るが、確かにそれだけのことはあって見応えがあり、40元の入場料も仕方がないか…。
 今日は、8時半の開園と同時に入ったのが大正解で、日本や韓国からの団体旅行客が一部居たのを除くと、それ程の混雑はなかった…。やっぱり「早起きは3文の得!」だ。良く晴れた秋の早朝、眩しい太陽の光が差し込む中で、珍しく広がった真青な空と、黄色く色づいた銀杏の葉が綺麗なコントラストを見せてくれた。加えて、園内に高く響き渡る色々な鳥の鳴き声や大きな実を付けた石榴の木なども、外の雑踏を忘れてホッとさせる演出を十二分に発揮してくれた。
 周囲に高い建物がなかった造園当時は、庭園内の高さ15m程の月山が、この辺りでは一番高いところで、黄浦江まで見渡せたのだそうだ。残念ながら、そこに続く通路は通り抜け禁止になっていて近付くこともできないのだけど、これだけ高層ビルが立ち並ぶ現在では、きっと数十メートル先も遮られてしまっていることだろう。

 住所:安仁路218号、℡:6328-3251

玉仏寺~ミャンマーからきた神秘的な玉製仏像

2007-11-06 17:35:15 | 市内散策
[2007年11月4日]
 先週の龍華寺に続いて、今週も禅宗寺院である玉仏寺に行った。文化大革命等の影響や無宗教主義を貫く共産党政権の基本方針の影響もあるのか、中国には思ったよりも伝統的で大規模な寺院は少ないが、そういう中では、玉仏寺は今でも宗教活動を続けている寺院の代表格である。20元と意外に高い入場料を払って中に入り、遅めの朝食(中華料理-2007-11-5)を簡単に済ましたら、いよいよ参観開始。玉仏寺は、上海の南東沖合いにある普陀山(仏教で有名)の僧が1882年に創建した寺院であるが、この寺院を有名にしているのは、この僧がミャンマーから持ち帰った2体の玉製の仏像。寺院の呼び名にもなっている玉製の仏像は、1つが座像、もう1つが臥像で、特に座高2m程の座像は、神秘的な白い輝きを発していて確かに美しく、安置場所の雰囲気も含めて、一見の価値はあった。追加参観料10元がかかるのは、分からなくもないけど、ちょっと不満かな?
 寺院の中の敷地の広さの割りに、外国人観光客も含めて多くの参観者が居るので、ちょっとごちゃごちゃしている感じは否めないけど、そういう中でも、中国人の中には、熱心にお参りしている人が思ったよりも沢山居るとの印象を受けた。時間をじっくり掛けて熱心に祈っている姿には、一般論としてよく言われるような「急速な経済発展を遂げる中で、株式・不動産投資に熱心で、自己中心的でがさつ」というような中国人像からはかなり隔絶した感を覚えさせられた。まあ、妙にバラード調の歌が好まれたり、映画・ドラマでも感情移入的なものが結構多い、というようなものにも通じるところがあるかも…。手相占いなんかも、信じられていると聞くし…。ハードな日常生活との対極の中に、心の安寧を求めているということかもしれないね!
 玉仏寺は、ツアーには良く組み込まれているが、個人で公共交通機関を使って行くには、いずれの地下鉄駅からも少々離れていて不便である。有名な場所だし、市の中心からも比較的近いので、タクシー利用が最も便利だ!私は、南京西路×西康路(上海商城附近)から24番のバスに乗って、長寧路で降りる(20分、2元)という手段を選んだけどね!

 住所:安遠路170号、℡:6266-3668

魯迅紀念館~魯迅ゆかりの各所散策

2007-10-31 20:17:22 | 市内散策
[2007年10月28日続き]
 週末の魯迅公園では、偶々不動産フェアーが開催されていて、ラッキーなことに入場無料となっていた。中にある魯迅紀念館も入場無料で8元得してしまった。不動産過熱・インフレ傾向鮮明化・銀行融資の膨らみという中で、最近はマクロ的には少々抑制気味の運営がされているはずのこの業界なのだが、ミクロ的にはまだまだ積極開発が続いているということなのだろうなー。
 魯迅紀念館の主な見所は2階にあり、ゆっくり丁寧に見ると1時間程は掛かるかもしれない…。1ヵ月程前から、「阿Q正伝・狂人日記」(岩波文庫)に纏められている短編を少しずつ読み進んできた私にとっては、非常に興味深い展示内容であったが、歴史に興味がない、魯迅が何故中国或いは世界でこれ程有名になったのか背景を知らない人には、地味目な展示内容と映るかもしれない…。逆に、知らないからこそ、知りたい人には良いかもしれないけどね!
 魯迅公園の奥には魯迅墓地があるので、興味のある人はどうぞ!私は、墓地には全く関心がないので、そのまま四川北路を戻り、さっさと最後の目的場所咸亨酒店(中華料理-2007-11-01)を目指した。四川北路から多倫路に入りぶらぶら歩いて見たが、両側はお土産物屋、特に骨董品のお店が沢山集まっていた。数年前に通り掛かった時はまだ工事中だったところで、最近の日本からの旅行ツアーのスケジュールの中に「多倫路散策」の時間が入っているのを知って、一体どういう場所なのだろうか?と思っていたが…。正直言って、全く行く意味のない場所。本物の骨董品なんてこういうところにある訳ないし、お土産だって態々こんな所まで来なくても買えると思う。日本から貴重な時間を使って来た旅行者を案内する程の場所ではないと思うけど、一体何をさせているのだろう。リベート狙いの旅行会社の陰謀かな?

 住所:甜愛路200号(魯迅公園内)、℡:5696-2093