今年のノーベル文学賞は、イギリスの劇作家ハロルド・ピンターさんに決まった。
ここ10年くらいヨーロッパからの受賞者が多かったので、今年は他の地域から選出されるだろうと言われていた。実際、トルコの作家やシリアの詩人の名前が有力候補として上がっていた。
さらに、イギリスからは2001年にVSナイポールが受賞している。偏りがないよう、受賞者の出身国についてはかなりバランス重視のノーベル文学賞としては、この点でも意外な結果だといえる。
しかし、ピンターさん本人の文学的資質、つまりノーベル文学賞にふさわしいかどうかについては、疑念の余地はない。十分にふさわしいと思う。
僕は学生時代に20世紀のイギリス文学、とくに第二次世界大戦後のイギリス文学を中心に勉強した。従ってピンターの名前を知ってるのは当然かもしれない。しかし、小説が興味のメインで、詩や戯曲についてははほとんど触れることがなかった。ただ、それでもハロルド・ピンターの名前はしっかり覚えている。第二次大戦後のイギリスの劇作家として必ず名前の挙がる人なのだ。とくに『The Caretaker(管理人)』という戯曲は良く目にするタイトルで、彼の代表作のひとつ。
ちなみに、戦後イギリスの劇作家で最も重要な人はサミュエル・ベケットだと思うが、彼は既に1969年にノーベル賞を受け、1989年に亡くなっている。
ここ10年くらいヨーロッパからの受賞者が多かったので、今年は他の地域から選出されるだろうと言われていた。実際、トルコの作家やシリアの詩人の名前が有力候補として上がっていた。
さらに、イギリスからは2001年にVSナイポールが受賞している。偏りがないよう、受賞者の出身国についてはかなりバランス重視のノーベル文学賞としては、この点でも意外な結果だといえる。
しかし、ピンターさん本人の文学的資質、つまりノーベル文学賞にふさわしいかどうかについては、疑念の余地はない。十分にふさわしいと思う。
僕は学生時代に20世紀のイギリス文学、とくに第二次世界大戦後のイギリス文学を中心に勉強した。従ってピンターの名前を知ってるのは当然かもしれない。しかし、小説が興味のメインで、詩や戯曲についてははほとんど触れることがなかった。ただ、それでもハロルド・ピンターの名前はしっかり覚えている。第二次大戦後のイギリスの劇作家として必ず名前の挙がる人なのだ。とくに『The Caretaker(管理人)』という戯曲は良く目にするタイトルで、彼の代表作のひとつ。
ちなみに、戦後イギリスの劇作家で最も重要な人はサミュエル・ベケットだと思うが、彼は既に1969年にノーベル賞を受け、1989年に亡くなっている。