税関審査で大暴れ

　帰国直後、成田空港のゲートで私は怒鳴ることになりました。
　税関のゲートは一列に並んで係官の直前で二手に分かれます。（混み具合でそうでないときもありますが、その時はそうでした）いわゆる二又のフォーク並びなわけです。私たちが並ぶ列の片方に、書類に不備があったか止まってしまいました。若いカップルでしたから、もしかしたら新婚旅行の帰りだったかもしれません。(*^_^*)　その時点では「あらあら」でよかったのですが、事もあろうにもう片方も止まってしまったのです。こちらも若いカップルで新婚旅行の帰りだったかも。他の列はスムーズで、後から並んだ人達がどんどん先に到着ロビーに出て行きます。
　私だって少しなら我慢しますよ。ところが、２組とも時間が掛かり係員がウロウロし始め、簡単には解決しそうにない雰囲気です。だったらどちらか片方だけ止めて、もう片方はスムーズに流せばいいと、私にだってわかります。
　で、「どっちか片方だけにしてよっ(-_-)」と怒鳴ってしまいました。娘は最終のバスに乗れるかどうかの瀬戸際でしたし、遅い時間ですから他のお客さんだって焦っていたはずです。私の指示は間違ってはいないと思います。怒鳴ったおかげで係員がもっとオロオロしましたから。
　かわいそうだったのは、２組の新婚さん。彼らのせいで止まったのは確かなんですが、悪いのは税関の係員なのは明らかです。私が怒鳴ったおかげで一生に一度の楽しいはずの新婚旅行に、汚点を残したのかと心配でした。傷ついてなければいいなあと、今でも思っています。「あなた達が悪いのではないからね(^_-)」