須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

離宮公園(1)~バラの小径から正門・馬車道

2020-11-08 20:22:41 | 日記
今日は山陽電鉄月見山駅からの「歴史散歩」、須磨離宮公園に行ってきました。
須磨観光ハウス「花月」でお泊りの際には観光地としてお勧めです。



「バラの小径」を月見山駅から離宮公園まで10分程度歩きます。
道路に貼ってある薔薇ステッカーと住宅前の薔薇鉢とを追っていくと迷子になりません。





このあたり、離宮前町は高級住宅街で以前は大きな家も多かったのです。高校の友人宅には立派な階段が二つありました。
多くはマンションに変わってしまって、超ビッグな邸宅は少なくなりましたが、高級感あふれるお屋敷が並び、それぞれのお庭がまたステキです。


さて、須磨離宮公園ですが、前身は皇室の別荘「武庫離宮」で、天皇陛下のご宿泊のため、大正3年(1914年)に造営されたもの。選定当初の主目的は身体があまり丈夫でなかった皇太子時代の大正天皇のご静養でした。
昭和20年(1945年)の神戸空襲で御殿などの主要建物が焼失するまでの約30年間、大正天皇や貞明皇后、昭和天皇(当時皇太子)、「ラストエンペラー」として知られる溥儀皇帝(当時満州国皇帝)がご利用されました。

離宮の造営には国宝の迎賓館赤坂離宮(旧:東宮御所)などの建築を手がけた片山東熊や、新宿御苑の庭園設計を行った福羽逸人など当時最高レベルの技術者らが携わっており、宮内省(現:宮内庁)が西本願寺の門主・大谷光瑞の月見山別邸と隣接する土地を買収して大規模に造成が行われた国家事業でした。

戦後、進駐軍の射撃訓練場に接収されたのち、昭和31年(1956年)に神戸市に返還されました。昭和33年(1958年)に当時皇太子であった上皇陛下のご成婚記念事業として整備がはじまり、昭和42年(1967年)に正式開園しました。

門左右の壁、亀甲形の石は当時のままです。入場するとヒマラヤ杉(インド杉)がお出迎え。
向かって左側、建設当時のままのコンクリート壁に沿って植えられたカイヅカイブキの並木に沿って馬車道が続いています。右側には人工的な石組みが勾配をなし、馬車道に左右から樹木の影を落とします。馬の蹄の音が聞こえそうな佇まいです。




さあ、馬車道を進みましょう。(続きます)



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