花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

花太郎に捧ぐ

2005-12-17 09:42:37 | Weblog
おはようございます。
昨日は久しぶりのたくさんのコメント、ありがとうございます。
これを書き終えてから、返答させていただきます。

昨日22:00テレビ大阪(関西地区)放送の「誰でもピカソ」で、花太郎こと保坂圭一さんhttp://www.hanatarou.com/が、12月2日にお亡くなりになったことを知りました。
花太郎さんとは、数年前に京都の展示会でお会いし、あまりにもキャラが被っている事に、若気の至りでしょうか・・・非常に意識をしていたことを思い出します。
丁度夏の展示会だったので、花太郎さんは黒いタンクトップと、テンガロンハットを被り、ブーケ講習を終えたばかり。
花の業界で、筋肉なんて不必要なのに、隆々とした筋肉から、繊細かつ、とても可愛らしいブーケを作る姿に、自分を見ているようで、違和感を感じたことを思い出します。

そんな花太郎さんが登場する「誰でもピカソ」。
登場と同時に流れるテロップ。
そのテロップを見て、思わず声が出てしまうほど驚いてしまった。
名将 仰木彬監督の死に驚いたばかりなのに・・・
どうしても神は、こんないい人をってよく耳にしますが、神は、とても優れた人を、自分のそばに集めたがるのでしょう。
今年に入って、どうして?って人たちの死が相次ぐ。
プロレスラー橋本真也さん 歌手本田美奈子さん 仰木彬監督 そして花太郎こと保坂圭一さん。
神はあまりにも欲張りすぎる。
まだまだ人間界に必要な人たちなのに・・・

花太郎さんは同業者としても、まだまだこれからの人。
正直・・・一昔前までは、己の未熟さゆえに、批判もし否定もしてきましたが、ここ数年は、とても素直に成功を喜んでいたのに・・・

彼の残した功績はとても大きい。
人知れずコツコツと前に進んできた道が、ようやく脚光を浴びてきたのに・・・
昔・・・花時間だったか、なにかのインタビューで漏らした一言が、今も印象に残っています。
「辞めないでよかった」
辞めようかと迷っていた時に、ある歌舞伎役者さんから、千秋楽までの楽屋の花をまかされ、毎日毎日無我夢中で花を活ける中、歌舞伎役者さんと交わした言葉が、
その迷いを消し去ったそうです。

とことん堕ちた人間こそが、見せる力強い姿。
そんな人間から溢れる美しさは、より一層花を華やかに奏でる。
肩に余計な力を入れず、自分に素直に赴くままに、花を入れていく姿。

今悔やまれる事は、あの京都の展示会で、どうして声をかけなかったのか・・・
ただただそれだけが・・・

保坂圭一・・・花太郎。
忘れる事の出来ない名前が、またひとつ増えました。

思い存分、花を表現できましたか?
きっと、まだまだ遣り残した事があることでしょう。
でもきっとそれは、選ばれし者だったからこそ、神に連れて行かれた事だと思います。
いつになるか・・・憎まれっ子世にはびこる。
そちらでお会いする事が出来た日には、あらためてごあいさつさせて頂きます。

その時まで・・・鍛えておきます。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
花師 (kita)
2005-12-17 12:36:45


昨日、私も番組を見たものですが、確かにキャラかぶってるなぁと思って見ておりました。



 花師様の今後益々のご活躍を楽しみにしております。
返信する
Unknown (探検家・佐伯)
2005-12-17 17:34:46
花師様、こんにちは!



花師さんが絶賛するとはそんなにすごい方だったのですね、テレビでは見たのですが、正直よくわかりませんでした。



自分も相手もいつどうなるかわからないと思いながら悔いのないように生きていくことが大切なんですね。



返信する
死は突然に・・・ (花師)
2005-12-17 17:49:00
>kitaさん

はじめまして花師です。

やっぱりキャラ被ってると思いますか?

初めてお目にかかった時は、ほんまに同じような服装で、かなり意識してしまいました。

体育会系の花屋って・・・珍しいですから。



>佐伯さん

絶賛っていうか・・・めちゃくちゃ意識してたんですよ。被ってるキャラに。

片や花太郎さんは、メジャーな方。当時はきっと羨ましかったんでしょう。

大変素晴らしい方だと思います。

でも、同じ花を使うにしても、キャラは被っていても、道は大きく離れています。

いいものはいいと、認めることのできる余裕が、ちょっとは出てきたのでしょうか・・・
返信する
何を残せて逝くか・・・ (かさぶらんか)
2005-12-18 01:37:01
こんばんは 

花師様にコメントすることが日課になりそうな私です。

自分のブログは荒らしが怖くて作れないのです。

お話や写真も大好きなのですが・・・



 さて、花太郎さん、ショックでしたね。

私はあまり詳しくはありませんが雑誌なんかでよく拝見したことのある方ですよね。

ホームページも花師様がご紹介下さったので拝見しました。

花師様がおっしゃるように才能が惜しまれますね。

これからももっともっといろいろなところで才能を発揮できる方だったように思われます。





"ひと"はいつか死にます。

私がこの世を去るとき、何が残るでしょうか。

残せるでしょうか。

今を生かされている私たちは生まれたときに戴いたそれぞれのタレントをちゃんと活かして生きる義務があると私は思っています。

誰にでもそれぞれのそれなりの才能があるということです。

私が逝く時何がこの世に残るのだろう・・・

花師様はいかが思われますか?



しかし、「明日、炉に捨てられるかもしれない野の花も、あんなに美しく咲いている・・・」というとても有名な聖書の節があります。

「明日のことを思い煩うな」という意味です。



私はこの世を去ったとき『ありがとう』と言われたいです。





花を捨てるときいつも心の中でいいます。「ありがとう」と。

花太郎さんのご冥福お祈りします。





それはそうと、花師様は花太郎様のようなキャラなのですか?興味津々です。





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おはようございます。 (花師)
2005-12-18 08:51:27
>かさぶらんかさん

どうぞどうぞ日課にしてください。

今のぼくには・・・何も残せないような気がします。

まだ今の時点では、残せるものはないということで、これから何かを残せるようにと強く思います。



冠婚葬祭を扱っている店です。

お葬式に立ち会うことはしばしばで、出棺の時に、故人はたくさんのものを残して逝きます。

ひとりひとりの心の中に。

そんな人生を送ることが出来れば最高ですが・・・



花太郎さんとキャラ・・・被ってますよ。

あんなにカッコよくないですが、花屋にしてはなぜか肉体派です。

ノリも体育会系ですし・・・ピアノもバンド時代に少々。楽器はギターとドラム、ウクレレなど、格闘技のアマチュアの大会に出たりとか・・・すみません。調子に乗ってしまいました。

花太郎さんとは、比べ物にならないほど、まだまだ未熟者です。せめてキャラくらいは、受け継いでいきたいもんです。
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