花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

メイキング 「限られた時間の戦い」 最終回

2005-12-01 18:00:51 | Weblog
いよいよ今日で5回目。
丁度先週の今頃は、この撮影に向けて色々と考えていた。
撮影したメイキングの写真も、残すところ3枚になったのだが、当初の予定では、すべてをお見せしようと思っていたのですが、気持ちなどコロコロ日々変るもので、突然ですが、本日を持って最終回とさせて頂きます。

なんで急に?ってお思いの方もいるでしょうが、理由らしき理由はないんですが、
「次に書きたいことが溜まってきた!」ってのが、大方の理由です。
それにそろそろみなさんも、このテーマに飽きてきたんやないですか?
まぁ5回目ってキリのええところで、腹八分目にしときます。

撮影時間の終了は午後22時30分。
この最後のショットを撮る時には、すでに時計の針が30分を射す寸前。
西谷さんがモデルさんに、人差し指を立てて「LAST ONE」。
うなずくのと同時に、カラスウリを手に彼女の後ろにそっと回る。
ここでも怯むことなく大阪弁で、「ちょっと触るけどかまへんかな?」。
彼女理解できたのかコクリとうなずく。
そっと髪の毛を持ち上げて、そっとうなじにツルをかける。
透き通るような肌に、思わず吸い込まれそうになる・・・
17歳でこの美しさ。
このまま人生を経験して成長していくと・・・どれだけ綺麗になるんやろ?
「綺麗」って言葉が素直に口から零れ落ちる。

未成年の仕事のMAXは22時30分。
「はい!終了です。お疲れ様~」。
・・・モデルの仮面を脱ぎ取ると、そこにはあどけない少女の素顔が笑ってた。
ペルソナ・・・心理学で有名な「ユング」が定義する。

「人には幾つものペルソナがある。その場その場によって、ペルソナを取り替える。」と・・・
彼女のそれはまさにペルソナを取り替えた。
付き添いの友達とじゃれあう姿は、17歳の少女のそのままがそこいにた。
「プロ」と一言で済むのかもしれないが、どうもその一言では済まされないように思う。
このペルソナを取り替えることによって、現実の空間から、架空の空間内の自分を作り出すのだから・・・

日常で生活をしている中にもペルソナは存在する。
家での顔・仕事場での顔・好きな人の前の顔・友達の前の顔。
幾つものペルソナを取り替えるのは、人間が生きていくのに必要なこと。
どれだけの人が、自分自身の本当の顔を知っているのだろうか?
意外と他人が見た自分が、本当の自分に近いのかもしれない。
それを見抜かれることを恐れて、ペルソナを取り替え続けるのだろう・・・

花師としてのペルソナを被る時、ひとりの創作者になれる自分がいる。
花師としてのペルソナを外す時、どのペルソナを被るかは、その時その時の環境によって被りかえるだろう。
人によって、花師としてのイメージが違うように、そのイメージの数だけペルソナは存在するのだ。

ペルソナを取り外す瞬間を、見せてくれる人があなたのそばに居るとするなら、それはきっとあなたに対して、安心感を抱いているのだろう。
もし、モデルの彼女がひとりで来ていたなら、きっとその瞬間に出会うことはなかった。
付き添いの友達が居たからこそ、その瞬間にめぐり合えた。
見知らぬ国で、見知らぬ人の中で、彼女が見せた一瞬感の「安心」。
すべてはそこに「達成感」があるのではないだろうか・・・・・

スタジオに咲いた、異国の綺麗な花がふたつ。

その花をぼくは、そっと眺めていた・・・・・


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