リリー・フランキーさんの「東京タワー」を読んだ。
お彼岸のお花を、お墓に売りに行っている車の中で
ただお客さん待ちの、時間潰しのためだけに。
登場人物は「オカンとボクと、時々、オトン」サブタイトルにもなってる3人。
そう・・・何故か今の店の環境と似ている。
あんまりにもタイムリーなことなんで、今日はちょっとそんな感じで・・・
こんなことをここで書くのは、ちょっと常識外れかもしれんけど
このブログは、ありのままを書きたくてはじめたから
今日あったことを書き残して置く。
うちの店は非常に厳しい状態の中で、毎日を戦っている。
本人達は、それでも十分戦ってると思ってた。
と同時に、この厳しい状況もきっとどこかで、今までのようにどうにかなると思ってた。
今日、大きなお葬式の花の注文が入ってきたが
おとんは話し合いの結果断ってきた。
そのことを聞いて、烈火のごとくおかんとふたりで攻め立てた。
おとんは奥歯を噛みしめながら、重い口を開いて言った。
「道具が揃えへんから、施主さんに申し訳ない」
「悔しいよ・・・目の前で大きな仕事があるのにできへんのは」
その言葉を聞いて、おとんはおとんなりに戦ってると感じた。
でも・・・今の状況は100円でも多いお金が欲しい。
やりたいけどできない状況の反比例で、ついにぼくの口から押し殺してた言葉が零れ落ちた。
「もう店・・・閉めるか?ふたりはようやったよ。」
「ふたりの面倒ぐらい、働きに行ってちゃんとみるから」
ふたりは黙ったまま下を向いて、首を横に振って抵抗してきた。
おかんが声を振り絞って「諦めたいけど、このままやったらな・・・」
おとんも続く「おまえには感謝してる。だからこれはおれの責任や。絶対に諦めへん」って。
涙が止まらん・・・
悔しいのやら、心強いのやら、情けないのやら・・・なんかわからん。
涙を流しながらふたりに言うた。
「この状況をしっかりと受け止めよう。ほんでもういっぺん死に物狂いでやろ」
おかんは泣きながら、何回も何回も首を縦に振った。
「よし!そうとなったら店を思いっきり掃除しよ」と、
親子3人で店の前から植木鉢をどけて掃除し始めた。
掃除をしたからといって、突然100万もの札束が飛んでくるわけやない。
今の状況が「ドッキリでした~」って、黄色いヘルメットを被った男が
ドッキリの看板を上げて来る訳でもない。
でも、なぜか気持ちが楽になったような気がする。
気が楽になっても・・・何も変らないだろうけど
なんか変な清々しさがあるのはなんでやろ?
ぼくは下りられない理由がたくさんある。
このブログを楽しみにしていてくる人にも、今まで支えてきてくれた友達も
うちの花を支持してくれるお客さんも、そして・・・家族の為にも。
その中に、また重い重い想いが加わった。
親子3人でもう1回戦うってこと。
もう逃げたくても逃げる場所はない。
3人でやりきるしかないんやから。
自分の親の事は、知ってるようで知らない事だらけ
でも今日、ちょっとだけ知れたように思う。
想いは一緒やってんやって・・・
だから今日のことを、ここに残しておきたかった。
お金のことで苦しい思いをさせているおかん
「もうちょっとだけ辛抱してな。」
いつの間にか、追い詰められながら、ペコペコと頭を下げるようになったおとん
「シンドイやろうけど、もうちょっとだけ力貸してナ。」
ここを乗り切って、みんなで笑おう。
ここは楽しいことを書く場所やのに、こんなことを書いてしまって
それを最後まで読んでくれたみなさん
ほんまにありがとうございます。
合わせて・・・ごめんなさい。
もうちょっとだけ見続けてください。
「おかんとおとんと、時々ぼく」を
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お彼岸のお花を、お墓に売りに行っている車の中で
ただお客さん待ちの、時間潰しのためだけに。
登場人物は「オカンとボクと、時々、オトン」サブタイトルにもなってる3人。
そう・・・何故か今の店の環境と似ている。
あんまりにもタイムリーなことなんで、今日はちょっとそんな感じで・・・
こんなことをここで書くのは、ちょっと常識外れかもしれんけど
このブログは、ありのままを書きたくてはじめたから
今日あったことを書き残して置く。
うちの店は非常に厳しい状態の中で、毎日を戦っている。
本人達は、それでも十分戦ってると思ってた。
と同時に、この厳しい状況もきっとどこかで、今までのようにどうにかなると思ってた。
今日、大きなお葬式の花の注文が入ってきたが
おとんは話し合いの結果断ってきた。
そのことを聞いて、烈火のごとくおかんとふたりで攻め立てた。
おとんは奥歯を噛みしめながら、重い口を開いて言った。
「道具が揃えへんから、施主さんに申し訳ない」
「悔しいよ・・・目の前で大きな仕事があるのにできへんのは」
その言葉を聞いて、おとんはおとんなりに戦ってると感じた。
でも・・・今の状況は100円でも多いお金が欲しい。
やりたいけどできない状況の反比例で、ついにぼくの口から押し殺してた言葉が零れ落ちた。
「もう店・・・閉めるか?ふたりはようやったよ。」
「ふたりの面倒ぐらい、働きに行ってちゃんとみるから」
ふたりは黙ったまま下を向いて、首を横に振って抵抗してきた。
おかんが声を振り絞って「諦めたいけど、このままやったらな・・・」
おとんも続く「おまえには感謝してる。だからこれはおれの責任や。絶対に諦めへん」って。
涙が止まらん・・・
悔しいのやら、心強いのやら、情けないのやら・・・なんかわからん。
涙を流しながらふたりに言うた。
「この状況をしっかりと受け止めよう。ほんでもういっぺん死に物狂いでやろ」
おかんは泣きながら、何回も何回も首を縦に振った。
「よし!そうとなったら店を思いっきり掃除しよ」と、
親子3人で店の前から植木鉢をどけて掃除し始めた。
掃除をしたからといって、突然100万もの札束が飛んでくるわけやない。
今の状況が「ドッキリでした~」って、黄色いヘルメットを被った男が
ドッキリの看板を上げて来る訳でもない。
でも、なぜか気持ちが楽になったような気がする。
気が楽になっても・・・何も変らないだろうけど
なんか変な清々しさがあるのはなんでやろ?
ぼくは下りられない理由がたくさんある。
このブログを楽しみにしていてくる人にも、今まで支えてきてくれた友達も
うちの花を支持してくれるお客さんも、そして・・・家族の為にも。
その中に、また重い重い想いが加わった。
親子3人でもう1回戦うってこと。
もう逃げたくても逃げる場所はない。
3人でやりきるしかないんやから。
自分の親の事は、知ってるようで知らない事だらけ
でも今日、ちょっとだけ知れたように思う。
想いは一緒やってんやって・・・
だから今日のことを、ここに残しておきたかった。
お金のことで苦しい思いをさせているおかん
「もうちょっとだけ辛抱してな。」
いつの間にか、追い詰められながら、ペコペコと頭を下げるようになったおとん
「シンドイやろうけど、もうちょっとだけ力貸してナ。」
ここを乗り切って、みんなで笑おう。
ここは楽しいことを書く場所やのに、こんなことを書いてしまって
それを最後まで読んでくれたみなさん
ほんまにありがとうございます。
合わせて・・・ごめんなさい。
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このブログを読んで、花師さんはご両親をとても大事にされているように感じました。実際そうやし。また、お店が大変だからこそ家族の絆が深いんでしょうね。
花師さんファミリーや私のバイト先のファミリーにあって、わが家族にないもの。それは自分の思いを感情にまかせて、ずばっっと本音で言い合うこと。仕事上やむを得ないのかもしれませんが、家族の絆を深めるために、家族で言い合うことはとても大切なことですよね。しかし私の家族はそういう話し合いがうまく出来ない家族なんです。だから花師さんファミリーのような家族がうらやましく思います。だからといって我が家族が崩壊寸前なわけじゃないですよ!めちゃ名仲良しですよ!!
それと「お葬式」ということで・・
ついさっき、訃報の知らせがありました。先週の金曜日にはお元気な姿を拝見したのに。悲しい限りです。
いい家族ですね。花師さんの魅力溢れるキャラクター…この家族が原点なのがとてもよく理解できます。応援してますよ。とにかく私は、花師さんの花が好きですよ。
昨日伺ったお話ですね。
急流に身を任せてください。今のままでいいと思います。なんてったって急流です。速い流れですぎていくと思います。そこで行きたい方を見て流れを見て流されていくところに、花師さんの道があると思います。
だって、赤い薔薇の花師さんの周りには、たくさんの黄色い薔薇がいますから。
ぶつかり合ったのは、今回がはじめてのこと。何でも思ったことは口にしないとって、すごく感じた一日でした。
・・・葬式は、仕事のお話であって、誰も亡くなってませんが・・・勘違い?
>すずらんさん
ありがとう。
読み逃げいかんですよ!
今改めて、この親の子供でよかったと思ってます。
花に出会えたのも、両親のおかげですから。
>graytestさん
オールなんか捨ててしまいます。
といっても・・・まだ掴んでるんかもしれませんが、なぜか心地いい疲れが襲ってきてます。眠くなったら素直に寝ます。
きっと目が覚めたら・・・
ホントに感動したよ。それにも少し、親を大切にしないといけないと思った。
どんなに苦しい時でも、家族で一緒に乗り越えて行くって、とっても大事だね。
あちゃみは今までも、今も親に迷惑かけてばかり。
この文を読んで、自分がいかに親におんぶに抱っこか痛感した。
家族の絆ってホントに強いね・・。
見習っていきたいと思うよ。
この歳になるまで、親とそんな話しをしたこともなかったし、一生することも無かったと思う。
この本に出会って、人生観がすごく変って、その転機に色んなことがいっぺんに圧し掛かってきたから、いい機会やったと思う。
「親は木の上に立って見る」って書くやろ?
いつまで経っても親は親。
今こうして生きてるってことは、親がいるから生きてるんやから・・・感謝しないとな。