花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

旅の終わり・・・

2006-07-05 16:33:49 | Weblog
月曜日に臨時速報が流れた。
「中田英寿」の突然の引退表明。

ブラジル戦後ただ一人、ピッチの真ん中で仰向けに空を見た男は、一体何を思ったのか?
そんなことは他人の我々からすれば、どうにもこうにも気になることだが、当の中田にとっては大きなお世話なことだろう。
一人の人間として、彼はまだまだ若い。
偉そうな言い方かもしれないが、まだまだ若すぎる。
サッカーの世界として捉えるなら、彼は超が幾つ付くかわからない程のスーパースター!
ストイックに己を追い詰め、JAPAN勢を引っ張ってきた。
HP上で夢があると語った彼に、なんの偽りもあるはずはない。
サッカーの事をあまり知らない人間なので、偉そうにわかったようなことを書いては失礼な事だが、彼の取った行動はあまりにも衝撃過ぎた。

「中田英寿」通称ヒデ。

キラーパスの異名を持つ最強のミッドフィルダー
彼が選んだ次のピッチは・・・
どんな仕事についても、一流の人間は一流の仕事をこなす。
間違いなくどこのステージに居ても、彼は最高のタイミングで最強のキラーパスを出して行くだろう。
ベルマーレ平塚から始まったプロ生活。
いつの間にか日本の・・・世界のヒデになっていた。

肉とお菓子が好きな世界のヒデ。
その中でもキャラメルコーンが大のお気に入り。

そんな男がこう語っている。

『プロになって以来、「サッカー、好きですか?」と問われても
「好きだよ」とは素直に言えない自分がいた。
責任を負って戦うことの尊さに、大きな感動を覚えながらも
子供のころに持っていたボールに対する瑞々しい感情は失われていった。

けれど、プロとして最後のゲームになった6月22日のブラジル戦の後
サッカーを愛して止まない自分が確かにいることが分かった。
自分でも予想していなかったほどに、心の底からこみ上げてきた大きな感情。』

この部分だけをとれば、彼の気持ちが痛いほどに理解できる。
同じような気持ちの中で、花師も花の世界で生きていた。

そして彼はこう思いながらピッチに立っていた。
『俺は一体何を伝えられることが出来るのだろうか』

ブラジル戦後、たくさんのファンからのメールや手紙にその答えがあったという。
そして新たな旅の決意をした。

サッカー選手として、見事に咲き誇った中田と言う名の花。

グランドの傍らで始まったサッカーの旅が終わりを告げた・・・
そして次の旅が始まろうとしている。

花の世界に入って10数年。
まだまだ旅は始まったばかり・・・
生まれた時から傍らにあった花たち
その花たちが生きる糧であり、生きる道であると気付いたのは、つい最近の出来事。

サッカーの旅を終えるヒデ。
まだ花の旅を始めたばかりの花師。

花とは何か?
花師とは何か?

お客様だけでなく、世界の人々に花を通じて何を伝えるか?
ただそれだけを考えて明日を見る。


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