山に魅せられて

山に魅せられ数十年のシニア女子。
日本百名山達成は通過点、今日も山へまいります。
一押し記事は、雲の平、高天ヶ原。

裂石-丸川峠-大菩薩嶺・大菩薩峠-小金沢連嶺 縦走 最終回(介山荘~熊澤山~小金沢山~湯ノ沢峠)

2015-10-11 | 大菩薩・道志

愛の藁アイゼン


予期せぬ降雪に、アイゼンの代わりにと、
介山荘さんが、融通してくださったものです。

大菩薩連嶺の南に位置する小金沢連嶺には、
心配したほどの雪はなく、使わずに済みましたが、

「良かったね」と皆で喜び合ったこの縄アイゼン、
今も大切に取ってあります。





関連記事:

2007.4.28裂石-丸川峠-大菩薩嶺・大菩薩峠-小金沢連嶺縦走1
(富士山・南アルプス大展望)

2007.04.28石-丸川峠-大菩薩嶺・大菩薩峠-小金沢連嶺縦走2(裂石-大菩薩嶺-大菩薩峠)
2014.11大菩薩嶺登山(上日川峠-唐松尾根-大菩薩嶺-丸川峠-裂石下山)



初日の思わぬ吹雪は、介山荘までの足元を滑りやすくし、
山荘の夜も、予想以上に冷え込んできました。

アイゼンを、皆が持参していないことでガイドさんは
「明日の小金沢連嶺は、どれほど凍っているだろうか」と心を痛め、

誰も彼も重い心で眠りについたのですが、翌朝、そっと山荘の外に出てみたら、
昨夜の気煩いはなんのこっちゃと思える、抜けるような青空です。

小金沢連嶺に雪がどれだけ残っているのか、アイゼンが必要なのかなど、
問題が何一つ改善したわけではありませんが、あまりに素晴らしい青空に、
皆、笑顔の2日目スタートです。


2日目(2007年4月29日)

行程/コース:
介山荘‥石丸峠‥小金沢山‥牛奥の雁ヶ腹摺山‥黒岳‥湯ノ沢峠
‥やまと天目山温泉


コースの俯瞰図



2日目の全行動時間:8時間08分

天気:
 第1日:
 第2日:

標 高:大菩薩嶺2,056.9m、小金沢山2014.3m、
     牛奥ノ雁ヶ腹摺り山1994m、黒岳1987.5m、白谷ノ丸1890m

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介山荘~熊沢山~石丸峠~狼平

6:10 介山荘をスタートし、今まさに熊沢山の北斜面をを登り始めました。
靴跡が薄くつく程度の雪はありましたが、それほど滑ることもなく、順調です。
しかし、宿から数分で始まる起き抜けの急登に、心臓が吃驚していました。

6:55 熊沢山を登り、下ってあそこが石丸峠
ワタクシは、この笹原が大好きで、大菩薩嶺から大菩薩峠、熊沢山を経て
石丸峠に降り、小屋平BSに、しばしば下山します。



石丸峠に向かって小屋平BSからの道が、右から合流しています。


7:00 石丸峠。この標識の、わずか先で牛ノ寝通りへの道を左に分け・・



石丸峠辺りでは南アルプス大展望。手前は大菩薩湖(上日川ダム)



あんなところに湖がある~ \(◎o◎)/
初めて、私が大菩薩嶺にお邪魔をしたのは1992年のことでした。
当時、ダムはなく、もちろん地図にも表記されていませんでしたし、
1991年から工事が着工していたのも知らず、

その後、大菩薩峠から丹波に下山した時も、
牛の寝通りから小菅に下山した折にも気づかなかったのです。

そうして月日は過ぎて…

2007年に大菩薩連嶺の縦走路を介山荘に向かって下っている時
(今回のブログの時です)、突如現れた湖に吃驚でした(o^∇^o)ノ



7:19 天狗棚山を越え‥狼平

狼平から熊沢山を振り返ると、
広大な笹原の先に八ヶ岳が顔をのぞかせていました。



《 小金沢連嶺 》
小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山~川胡桃沢ノ頭~黒岳

そうして、小金沢山へ。この途中、暫し、道を失うことがありました。

西側の山腹を歩きながらも(山腹を行くことは正しいのですが)、
下って行ってしまうことに、おかしいと気付かれたガイドさんは、
7、8mほど上の斜面に、正しい道を見出しました。

山仲間から「迷いやすいところがあったよ」と聴いていたので、
その場所はここかもしれない、単独で来なくてよかったと
当時、思いましたが、

最近のネット検索では、そのようなことが書かれていないようですから、
現在は分かりやすくなっているのかもしれません。

それでは、行ってみようかな~(^^)と思ってみるも、

行程中には、小柄なワタクシの苦手とするヤブ漕ぎ未満の所がありましたし、
交通アクセスを期間限定の甲斐大和駅~上日川峠 路線バスに頼っている
こともあり、日の短くなった季節がら、まだまだ実行できない状況です。



8:23 小金沢連嶺で一番高い小金沢山(2014.3m)到着

小金沢山から南の方角に富士山。申しわけありません、少し拡大しています。


東に奥多摩の山々がくっきりと見えました。



9:09 牛奥ノ雁ヶ腹摺山 到着

広い頂上からの展望は素晴らしく、

牛奥の富士山

牛奥から見る南アルプス
どちらも素敵で、何時までも見ていたいと思いました。


次は、川胡桃沢ノ頭をめざし‥。 富士山とずっと一緒ですo(*^▽^*)o~♪


10:06 川胡桃沢ノ頭に到着。ここは休まず通過。

とにかく、黒岳を越えなければなりません。


樹林の中を進み、左に大峠への道を分けるとすぐに
10:35 黒岳頂上です。


南に広がる広葉樹林は「やまなしの森林100選」に選ばれていますね。


展望の開けない黒岳を後にして、そのまま縦走路を進み樹林帯を抜けると、




11:25 展望の良い白谷ヶ丸(しろやがまる)に到着。

ここで昼食タイムですが、まずは撮ってしまってからと一人撮りまくりよ~

此処でも金峰山の頭が少し見えてました。


八ヶ岳も‥(ズームイン! しています)


南アルプスも‥(ズームイン! 画像は、第1回目に載せました)


そうして、富士山から丹沢の山も少し‥


写真はこま切れですが、実際には丹沢山塊の蛭ヶ岳から、
南アルプスの北岳辺りまで一望できました。




湯ノ沢峠~やまと天目山温泉センター


白谷丸から笹原をどんどん下り‥

11:55 湯ノ沢峠

ここから、荒れ気味の道(焼山沢真木林道)を行き‥


湯ノ沢峠登山口。


さらに、天目山温泉まで歩き続けて‥


                                                                                                      
14:25 甲州市やまと天目山温泉 やまと ふれあい やすらぎセンター到着。


ここで汗を流して、やまと天目山温泉バス停留所(時刻表)から帰路に着きました。



湯ノ沢峠避難小屋までタクシーを利用できます。
(栄和交通タクシー 0120-08-6336)
ここに、トイレ、駐車場がありました。 

                                                             

長いブログで済みません。
ここまで、ご覧いただきましてありがとうございました。
m(_ _)m
                 


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい山の名も有りました (tkhs)
2015-10-12 08:18:30
ゆっくり拝見中です!見るだけです、何時までも続けてください。有り難う御座います。
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Unknown (nanekobi5963)
2015-10-13 11:42:21
いつも思います
とてもわかりやすく 自分が一緒に登っている気持ちになり
本当に行ってみたいな~っと…

笹原の先に八ヶ岳…広々とした笹原の先の景色
八ヶ岳の頭がひょっこり覗いて素敵なお写真
だけど…ここ…迷いやすい所かも…

そう思っていたら 迷った…!

どきどき!

だけど、流石 ガイドさんですね
迷いに気づかれてホッとしました

だだっ広い所や道にはっきりしていない所
私も良く迷ってしまう事あるので…

変わらぬは山なのでしょうか…
どんな時でも、山は己を姿をそのままに
迎えてくれるのでしょうか…?

一度そちらの方面に足を延ばしてみたいものです♪

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Unknown (SHOU)
2015-10-14 10:14:46
たっぷりと堪能しました~♪
やっぱり背景に富士山が見えると益々景観が美しくなりますね~(*´з`)
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こんにちわ。 (うさきち)
2015-10-14 15:41:55
縄のアイゼン・・・オブジェになりそうな感じですね・・・

雪道、坂になっていると滑ることもあるのでしょうね・・・

富士山を見ながらの登山・・・お疲れさまです。
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Unknown (tkhsさま)
2015-10-16 10:24:44
登ってはいるけれど、なかなか投稿できなくて
ご無沙汰ばかりですが、細く長く続けて行こうと思います。

ブログ開始以来のtkhsさんとのお付き合い
これからもよろしくお願いします。

(*^^)/。・:*:・°★,。・:*:・°☆アリガトー。
返信する
Unknown (nanekobi5963さま)
2015-10-16 10:56:40
10月14日にも、登ってきました。コースは大好きな
唐松尾根~雷岩⇔大菩薩嶺~大菩薩峠~熊沢山~石丸峠~小屋平BSです。

冠雪した富士山も時々頭を見せてくれましたよ。
バス便が利用しやすくなったことに気付いてからは
年間に数回登る山になりました。

9月29日に雲取山で九州から来られたという男性と
お話をさせていただきましたが、l
2週間くらいの間にまとめて何座も登っていらっしゃるとのこと。

翌30日雲取山を早朝下山後は、タクシーで移動して
大菩薩嶺に登るとおっしゃっていました。

その行動力とみなぎるパワーに
すごいな~って思いましたo(*^▽^*)o~♪

返信する
報道で富士山が冠雪したと知った数日後の・・ (SHOUさま)
2015-10-16 11:08:21
2015年10月14日にも登ってきましたが、
時々頭を出す富士山の白い帽子が印象的でした。

頂上の大菩薩嶺は展望が開けないのですが
雷岩から大菩薩峠にかけては、
絶好の縦走路が続きます。

期間限定の平日運行の始まった2日目、
予想以上にたくさんの登山者さんが
楽しまれていまして、驚きました。

人気の山なのですo(*^▽^*)o~♪


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Unknown (うさきちさま)
2015-10-16 11:16:34
大菩薩登山の醍醐味は、富士山を見ながら
縦走できることです。
勿論、お天気が影響しますけれども。

百名山としては、登りやすいお山です。
シーズンオンの時は、小さなお子様連れの
ファミリーも楽しんでいらっしゃって、
微笑ましくてなんだか嬉しくなってしまいますo(*^▽^*)o~♪。

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すばらしい記録 (おみや)
2015-10-18 07:47:29
おはようございます
いつものように、素晴らしく細かい
記録にただただ驚きます。
私には大菩薩嶺しか名前も解りませんが、少しでも知った名前が出て来て
良かったです。
本当にお山が好きなのですね。
私も山が好きなんて言ってられないような気がしてきました。
どうもありがとう
返信する
Unknown (おみやさま)
2015-10-19 00:04:12
ありがとう、おみやさん。

このコースもう一度歩いてみようと思っています。
日が短い今は無理ですが、展望の良いのは
冬でしょうね。


今日は、中学校の同窓会に行ってきました。
50年ぶりですから、一見、何方か思い出せないのですが、
お名前が分かると、だんだん記憶の糸がひも解かれ、
○○ちゃん?って、分かり合えるのは
本当に幸せなことでした。

あまりに嬉しくて、おみやさんに聞いてもらいたくなりました(^^)。
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