子供がゲームにハマり続けると、必然的に時間が削られていく。
まずは勉強時間だ。
勉強が疎かになると成績は下降線を描き、次第に勉強への意欲を失わせる。
<<中略>>
中学、高校と進学してもゲームから離れられず、勉強は疎かになったまま、
数限りなくあった将来の選択肢は、少しずつその道を閉ざしていく。
勉強以外での損失も甚だしい、
ゲームに時時間をとられることで、さまざまな刺激を受ける機会を失うことは、
道徳観や感受性など、人格の形成に大きな影響を及ぼす。
また、協調性やコミュニケーション能力など、一生涯必要とされる能力を高める機会を逸してしまう。
「子供をゲーム依存症から救う精神科医の治療法」岩崎正人著(2013年5月 データハウス)より
塾で生徒を教えていると、どうも心ここにあらず、という子と出会うことがあります。
かつての生徒ですが、
授業中なのに、ゲーム機のコント-ラーを動かすがごとく、指を激しく動かし、
「ゲームやりてぇ」とつぶやいていた子がいました。
彼の頭の中ではゲーム音楽が鳴り響いているのでしょうか、
なにやら口ずさんでいました。
他の子に聞くと「○○(ゲームソフトの名前)の音楽だよ」とのこと。
1日2時間ゲームをすると、1日の12分の1をゲームに費やしたことになります。
1年に置き換えると、1年のうち丸1ヶ月間ゲームをしていたことになります。
大事な子供時代の時間をゲームに費やすなんて、もったいないと思いませんか?
親は子供にゲームをやめさせたいし、子供自身もやめたいようですが、
「のめりこませる」プロたちが作った世界からはそう簡単には抜け出せないようです。
ゲームのことばかり考えている、やめるように言ってもやめられない、ゲームをしていないとイライラするなど、
お子さんにあてはまるような点があれば、ご一読をお薦めします。