花地蔵つれづれ日記

古美術、芸術全般、日々気になること。

志野向付(梅花文四方抱鉢)

2019-10-23 05:45:45 | アート 文化 古美術


桃山時代の 志野向付(梅花文四方抱鉢)です。
淡雪が降り積もったような、ふんわりとした温かみのある白い釉薬の上に、たっぷりと余白をとりながら、鉄絵で可憐な梅花文が描かれています。
余白にも余韻が感じられ、詩情溢れる絵画を見るようです。
ところどころに現われている赤褐色の焦げ(火色)と、柚子の皮のような肌の表情(柚子肌)とが対比、かつ、調和し、生き生きとした様相を呈しています。
志野ならではの趣きがあります。
内に秘めた力が、うねるように器の端々に表出し、力強い造形となっています。
志野の魅力が満喫出来る、気品漂う、味わい深い器です。

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