先日、お茶のお稽古に伺いました。
先生のお宅は町の郊外にあり、四季折々の花がいつも私たちを迎えてくれます。
その花々は先生が愛情込めて,育てられているものばかりで、
何か特別美しいような気が前からしていました。
床の間には、須恵器に白い詫びすけの花が活けられ、
枯れた味わいの敷板が敷かれていました(上図)。
また次の日には、備前焼きの器に、
紅白の椿と、きささげという変わった枝が活けられていました。
きささげは、たくさんの種をもち、しばらくすると、白い傘をもった種がはじけ飛びます。
生け花の先生ならではの素敵な生け方に、思わず見入ってしまいました(下図)。
丹精込めた花を好きな器に飾り、茶席で楽しむ先生の暮らしに憧れます。
しかし、植物に対する愛情と大変な 努力なくては、ありえない世界です。
美しいものを得る道は、まずそれを強く求める心から、始まるのではないでしょうか。
(礼子)
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