英亭*B Edition*

映画・舞台・TV・漫画など趣味全開で独断と偏見で、書き綴り……ます。

グアンタナモ、僕たちが見た真実 *The Road to Guantanamo

2007-02-16 12:30:43 | 映画感想2007劇場
20070215土21:20-23:05/長野グランドシネマズ シアター8(105+2席)/SRD
「グアンタナモ、僕たちが見た真実」*The Road to Guantanamo(クロックワークス)
日本公式サイト/Official Site/IMDb/
2006英/カラー/35 mm/English, Urdu /ヴィスタ/SRD /96 min /字幕:下(一部説明:右)、手書・丸ゴ風書体(黒縁)翻訳:金丸美南子/20070127土~シャンテシネ他全国順次公開、長野20070210土~0217金
[監]マイケル・ウィンターボトム、 マット・ホワイトクロス [総]リー・トーマス [製]アンドリュー・イートン、etc 
[出]アルファーン・ウスマーン、ファルハド・ハールーン、リズワーン・アフマド、etc

満足度:★★★・/I-7/6人/メンズデー(¥1,000)+100p/プログラム¥600(B5)
予告:CM×2/インフォv/イカとクジラv/明日へのチケットv/クイーンv/暗転

見どころ:ごく普通の若者たちがテロリストとして米軍基地に送還された実話を映画化。その2年以上に及ぶ衝撃の出来事を、ニュースやインタビュー映像を交えて再現する。

あらすじ:パキスタン系英国人のアシフが結婚式を挙げるためにパキスタンへ。彼は自分と同じパキスタン系の友人らと合流し、米軍が攻撃中の隣国アフガニスタンに入る。しかし彼らは米軍に捕まり、テロリスト扱いされてしまう。
MovieWalkerより

こんな事、罷り通って言い訳がありません。当時のニュースやインタビューを交えて、臨場感たっぷりに描き、事実が基となっている事に空恐ろしくなります。「それボク」に満足していた自分が恥ずかしくも感じます(笑)。これは余りにも規模が大きい捏造であり、言ってみれば故意の冤罪ですよね。ブッシュちゃん、あんた現実見えてないよ、否、そもそもがあんたのやらせなのかい!? と思えます。

『好奇心は猫をも殺す』、興味本位の観光気分でアフガン入りした彼らにも問題はありますけれども、白を黒と言い張る事など出来はしないし、こんな事をして何の意味があるのか、時間を無駄にしているのはお前らの方だッ!! と言いたい。米軍が余りにも愚かにしか見えませんね。罪なき者を罪人にする事が物事を更に悪化の方向へ導く事に何故気付かない。仮にテロリストだと認めさせたとして、何の意味があると言うのでしょうか? こんな事やっていても何も解決には結びつかないし、そもそもが米国の捏造のようにも感じます。

それにしても良くも2年以上もこんな仕打ちに耐えられたと感心してしまいます。信仰心も薄く、窃盗など悪さもしていた、思いのままに行動してきた彼らの人生観はこの一件でがらりと変り、強く逞しく生きていく事でしょう。

彼ら3人は生きて帰って来られましたけど、結局仲間の1人は行方不明のまま、日本人でもボランティアや取材でアフガンに行って、還らぬ人となり、生きて帰ってきてもバッシングを受け←これはこれでおかしな事でもありましたけど、知らぬが仏ではいけないかも知れませんが、触らぬ神に祟り無し、興味本位の好奇心で、それが慈善であったとしても、危険に近付くと恐ろしい事が待ちかまえていますね。

この様な作品が東京の次、2週間後に1週限りの上映ではありますが、長野での公開とは嬉しい反面、雪の日のレイトとは言えメンズデーで6人の動員とは哀しい限りです。折角上映してくれているのにこれを見逃すのは余りにも勿体無い、そう思いますが…。

(20070216金、脱稿)


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