私は、11年前に両胸乳がんで、両胸を部分的摘出の手術をして、ステージ2だった。3年前に、再発進行乳がん、肺転移、手術できないと告知された。その時、先生に「ステージはいくつですか?」と聞いて「何とも言えない。わからない。」と言われた。私はそのままわからないという言葉を信じていた。
だけど、ネットとかでそのことを一切調べなかった。調べるのも怖かった。
ところが、今回の実家処理問題、父の介護問題で、兄にあれこれ言われて、主人が「ステージ4だから、できない。」と言いなさいと言われた。
「私、ステージ4なの?」と初めて知った。私は、知らなかった。知ろうともしなかった。知りたくもなかった。
ネットを見た。遠隔転移はステージ4と書かれていた。「ステージ4って、末期がん?私は余命短いの?」心配をあおる記事は次々出てきた。気持ち悪いので途中で見るのをやめた。
私は、知らなかったが「遠隔転移、ステージ4」だった。しばらく自分のこととはとらえられなくて、他人事に思えた。
でも、先日がんのペット検査して、結果は「肺がんに活動は見られない。でも、抗ガン剤治療は続けましょう。」とのことだった。
私は、今までステージ4のことを知らなくて、ここまでやってこれた。知っていたらメンタル面で相当なダメージでやってこれなかったかもしれない。
抗がん剤治療もちゃんと飲んで、病院のも通ったし、ヘルパーさんと食事にも気を使ったし、気持ちの問題と前向きにやってこれたし、代替治療も取り入れていた。決して間違ってはいなかったと思う。
だけどね・・・それはショックです。今までそんなに重いと知らなかったのですから・・・
気持ちをどう立て直していいのかわからない。そりゃ、ドカンときます。
知らなかった私が無知なのかもしれないけど、先生の言葉だけ信じたのだけれど、だから今までやってこれたのだけど、知ってしまった今は…どうとらえて、どう考えたらいいのかわからない。
でも、今すぐ死ぬわけでもない。余命が人より短いのかもしれないが、それでも今日も明日も当たり前にやってくる。残された命をどう生きるのか、突きつけられた気がする。