ホワイトカラーエグゼンプションを
公務員だけ3年間試行して見よう
最近『ホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間免除制度)』について議論が続出している。
今、独立行政法人 労働政策研究・研修機構や経団連が中心となって考えている方式では、一定の年収を超える労働者は自動的にこの制度が適用されるらしい。
私の40年近い会社生活の経験では、日本における労働者の意識は、『個人よりも仕事(会社)を優先』する意識が強いと思う。このような労働環境(労働者の意識)のもとで、この制度を導入すれば、法律で保護されない無制限な長時間労働が蔓延し、メンタルヘルス・過労死の問題が多発すると考える。一方日本の人件費が高い(見かけ上だけにしても)ことも事実だろう。
かなり強引な提案かもしれないが、先ず、公務員(国家公務員、地方公務員、準公務員、みなし公務員なども含む)で試行してみてはどうだろうか。 期間を3年程度に限定して試行し、日本の文化風土にマッチするかどうか検証するのだ。
どうしても「ホワイトカラー・エグゼンプション」なるものを導入したい会社は、当面年収で決めるのではなく、対象者を全て「管理職待遇」にすれば目的は達せられるはずだ。 もし対象者を全て「管理職待遇」にしたのでは目的が達成できないと言うのであれば、制度の目的は単純に『賃金カット』以外の何物でもないと思う。