あなろぐ

ここは私の巣穴です。自閉症の息子のことや、好きな作品のことなどを書きます。
最近のハマリものはイ・ジュンギ。愛だぜ。

恋してはいけない?

2010-07-18 00:43:28 | 読書メモ
 金智羽(キム・ジウ)『韓国男性に恋してはいけない36の理由』
 成甲書房 2005年刊

先述の徴兵制の本と並行して読んでいたのがコレ。
著者は釜山生まれの韓国人。

ちょっと偏った記述もあるけど、面白く読めました。
韓国人が書いただけあって、韓国男性をこき下ろしています(笑)が、物事を多面体としてとらえるには、こういう本も必要です。

「恋してはいけない理由」として挙げられていることをいくつか紹介すると、
・見栄っ張り
・エゴイスト
・直情径行
・がさつで粗野
・マザコン
・日本人の性的嗜好が変態的だと信じている(!)
・日本への屈折した関心
・感情的

ってな感じでした。

個人的には、日本人のベッドでの趣味についての大いなる誤解が若干ショックでした!(笑)
なんでも、この誤解は日本製のアダルトビデオのせい、らしいのですが。
日本製のAVってそんなに変態的なんでしょうかね?

別のある本によると、白い水着を着けた女性を舐めまわして、水着がすけるのを楽しむ、といった、直接の性行為よりもむしろ、その前後に重きを置くメソッドが、どうやら変態的に見えるそうです。
まあ、そういうやり方がエッチなのは確かだけど、それが日本人全体の評価になるのは驚き~。

この本の中で紹介されていたエピソードは、日本の女の子と付き合うことになった、ある真面目な韓国男性が、「自分のような平凡なセックスしかできない男」は、彼女と一度ベッドインしたらすぐにフラれてしまうのではないか……と気に病む、というものがあって、もう爆笑。
そんなワケないやろー!
その人、今はどうしてるんだろう
できれば、幸せに平凡な家庭を築いていてくれるといいなと思います(笑)。

あ、なんか話がずれてる
よいしょっと元へ戻すと。
要するに韓流ブームに乗せられて、韓国の男性をあたかも理想の男のように思っている女性たちよ、目を覚ませ!ってな趣旨の本なんでしょう。
だからあえて挑発的な書き方をしてると思える表現も多いと感じました。

でもね。

韓国の魅力を知ると、↑で挙げた理由ってみんな、(日本人=変態の認識を除けば!)愛すべき個性だと思います。

直情径行だからがさつで粗野にも見えるけど、それは、純粋で素直だからだし。
マザコンなのは、家族を大事にするからだし。

あの飾らない、むき出しの感情表現は、「包む」ことを美徳とする日本人の感性からすると、ほんとに新鮮です。
葬式で涙をこらえている女性、っていうのは、韓国人には不思議に見えるそうです。
悲しいなら盛大に泣けばいいのに、我慢する理由がわからない。女性が抑圧されているからか?という感性のようです。
日本人の、包まなくてもいいところまで包みまくる精神文化、きっと韓国から見ると謎なんだろうなあ(笑)。

日本で「ぶっちゃけ」という言いぐさが流行りましたが、この著者によると、韓国人は日本人の1000倍「ぶっちゃけ」るそうですから(笑)。

やー、なかなか面白かったです。ほんと。

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