見通しをもつということ

このごろ、Kouには欲しいゲームソフトがあります。
「カービィのエアライド」。

市内のゲーム屋さんを４軒くまなく探したけど、見つからなくて。
ネットオークションにはあったけど、けっこう人気らしくて、
入札はしてみたのですが、格安に手に入れるのはなかなか難しそう。

するとまあKouがうるさいのなんの。
「いつ買える？　お金はどうするの？　いつ来る？　どうやって来る？」
毎日、質問攻め。
オークションだからなあ。
努力がいつ実るかは不明。
それまでKouが待てるかなあ

ある日、質問攻めにちょっとうんざりしてきた母は、こうつぶやいてみました。
「クリスマスまで待てるんだったら、サンタさんに予約しとくけどなー」

そしたらKouは、なんと、
「クリスマスはなんがつなんにち？」
とたずね、12月25日だと確認するとそれで安心したらしく、
質問はピタッとおさまったのです


自閉症の人は、先の見通しを持てると安定する。

それは、私も自閉症児の親として、むろん知識としては知ってはいます。
でもそれって、こういうことなのねえ。
ゲームソフト入手に至るまで、先の見通しって大切なんだなあ、と
つくづく思い知ったことでした。