乳ガンとともにのほほんな日々

山が高ければ、谷間も深い…いろいろ翻弄されながら、頑張りすぎず病と付き合う日々のあれこれ…

8月の家族たち

2014-05-04 22:42:44 | 感想文


先日、アイヌ刺繍の教室に行きましたが、ちょっとした手違いで縫い進めることができずポッカリと時間ができてしまいました。

夜に友人と会う約束をしていたので、時間を持て余しまして…

シアターキノの前を通りかかると、少し前に雑誌で見ていて気になっていた映画が上映されているではありませんか!

なかなか、ディープなお話で、ともするとどんよりした気分になりそうな話だったのですが、メリルストリープやジュリアロバーツなど、役者さんたちの巧妙なお芝居で、興味深く鑑賞することができました。

メリルストリープ演じる母親の生き様がどうにも悲しくて、涙しました。自分の親世代の事、自分世代の事などなど、平凡に暮らしているようでいて、他人にはわからない、言えない、何かしらの波風はあるよね~。ハア~と思いました。

それにつけても、ジュリアロバーツの枯れ具合がハンパなかったですわ。プリティウーマン時代のキラキラ感は、どこに往ったのか!!




ウォルトディズニーの約束

2014-04-02 21:50:34 | 感想文


そして、その日は梯子映画(((^^;)何故ならばレディースデイだから

こちらは友人と共にシネマフロンティアという、札幌駅直結のシネコンさんです。

私、ミッキーちゃんがことのほか好きだったので、ウォルト!って呼びたいくらいのディズニーファンでした。何をおいても兎に角ハッピーになってくれーみたいな話が見たかったの。ディズニーなら!いや、ウォルトならば~!!と思ったのですが…。

友人も、私も少し前に別々のグーっと気持ちのふさぐ映画を見ていて(でもつまらないわけではないので)自分の気持ちの持って行きように戸惑い、ならば、ディズニーで癒される?的な実に浅薄な心持ちで臨みました。

なんと、こちらもまた切ないです。それも、自分自身で求めて打ちひしがれるのとは違い、自分ではどうにもできなかった悲しい辛い幼児体験が、物語のバックボーンなんですよ。

映画が終わったらば早目に帰りましょ!と言っていたのに、おビールを飲まずにはいられないほど心打たれるお話でした。

Mrs.トラヴァースの、頑なな孤独な生き方を、エマトンプソンが素晴らしく演じていて、わかるわー!となんで…?を繰り返しました。

幼少期の経験は、気づかないようでいて必ず自分の体幹に染み付いているのか!と少しショックを受けました。Mrs.トラヴァースは、少しでも心持ちが楽になったのでしょうか…。

ただ、時代背景に沿った衣装は、皆、可愛らしくてそれが救いでした。

トムハンクスさんも、ウォルトそっくりだし、映画中のミッキーの着ぐるみも、当時バージョンだったりして、ハリウッド、スゲーなぁとも、感心しました。

バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち

2014-04-02 21:17:05 | 感想文
先週、やはりレディースデイに行ってきました!

シアターキノという、小さなシネマ館。館!なんですよ~雰囲気がね。

そして、ディーバたち!!シネコンみたいに大掛かりな所で見ていたらば、感じ方も違っただろうなぁ…もちろん、キノで良かったなぁ♪てことですが(^w^)

単純にゴスペルを歌い始めた私としては、かっこえぇぇぇd=(^o^)=bと、憧れもひとしおでした。でもね、スターダムへの道を渇望して挫折したこと。板に付くことが出来たのに、流されてしまい心が疲弊してしまったこと。掴んだ星が前触れもなく消えてしまったことなど…その本人たちが淡々と語るのですね。切ないなぁ( TДT)

とは言うものの(だからこそ?)、力強く美しい歌声に、心打たれるのだなぁと思う。それでも歌い続けているディーバたち!!彼女らがいなければ、確かに音楽シーンの発展はありえないでしょう。

そして、ドキュメント映画として、大好きな60s*70sなど往年のステージの映像が流れる度に素敵な脳内物質が駄々漏れしました。




それでも夜は明ける

2014-03-14 21:14:48 | 感想文
昨日、気分転換に映画を見に行きました。(レディースデイ 1000円)

アカデミー賞9部門ノミネート!その効果なのか、平日の昼間だったのに結構な数のお客さんでした。

自由黒人って言葉をご存知ですか?

私は初めて知りました。映画の背景となる1841年当時、奴隷制度の中にあって、同じ黒人でありながら白人に従属せずに生活ができる、一部の人々。

ただし、自由黒人証明書が必要である。このことでさえも、今となっては恐るべきこと。自由でいる事の証明って、何の為に???

自由黒人である主人公が、騙され拉致され証明書の提示を出来ないことから、12年間の奴隷生活を送り、絶望を繰り返しながらも家族の元へ帰るというお話。

苦境に負けずに戦い抜いて、その後も闘い続けた人の話…と思って見に行ったのですが…

あまりにも凄惨な白人による虐待。慮辱。裏切り。の描写に、息詰まること度々で見終わった時には酸欠で少し頭が痛かった。

ありえない、考えられない!こんな事が事実だなんて。あまりにも救いが無さすぎる。

ブラットピット演じるカナダ出身で平等論を語る旅人役のセリフももっともではあるものの、白々しく感じる程、暗澹たる気持ちで見ました。

しかしながら、知らなければいけない人類の負の歴史であることは確か。

それで何ができるのか?と問われれば答えようもなくて、途方に暮れるけれど、知ること。考えること。伝えることを、各々がそれぞれのできる範囲で行うことで、

この問題を軽減に向かわせてくれないだろうか。正義は一方的なものではなく多方向に行われなければいけないと強く感じた。

これからこの映画を見ようとする人へ

感じ方は人それぞれとは思います。ただ、自分の気持ちが下向いている時には見ない方がよさそうです。私、気分転換に少し失敗しました。

でも、この映画に出会った意味は大きかったと思います。

歴史的に重大な意味のある、後世に残る映画だと思います。

※劇中のデルタブルースの起源とも思える労働歌、亡くなった労働者の為に歌う『Roll Jordan Roll』(ロールヨルダンロール)というゴスペルには感涙しました。

 そうやって、苦境の中救いを求めて生きていたのだ…と。私もゴスペルを習っているけれど、もっと祈りの歌として歌っていきたいと思いました。

風立ちぬ

2013-09-29 14:20:23 | 感想文

19日、ジブリの最新作を見てきました。チケットはインターネット予約をしていたのですが、当日映画館のシステムが落ちたようでテンヤワンヤしてました。機械化は便利だけれど、アナログの方法も身に着けておかないと、こういう時に大変よね・・・・・色々、イライラでした(-_-;)

 

それはさておき、この作品。今までのジブリとは少し趣の変わる、超大人向けのアニメでした。どうなるの!ハラハラ、ワクワク!!というよりも、淡々と自分の来し方を振り返ってしまうような、静かな旋律を全編通して感じました。

 

宮崎監督は、飛び物(飛行機とか)に対して、ナウシカの頃から思い入れが深いんだなぁ。堀越二郎という実在の主人公を通して、これまでの自分自身を表現したのだなぁ。と思いました。何かの記事で、監督は遺書のつもりで制作した映画・・・・と、書かれていましたが、これまでの有り方を少し方向変更しながらも、思いを持って生きていく!という、意思表明のように感じました。

 

とっても感動した!!とか盛り上がるような鑑賞後感はありません。でも、見た後、心持が快くなることは請け合いです。