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「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

8月19日(火)20時~・8月20日(水)14時~(ZOOM)にて開催します

森田正馬博士からの忠告!

2025年03月30日 06時12分37秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会、かつてドクターショッピングをしていた一世です。

溺れるものは藁をも掴むと言われます。



確かに心の不安や症状で悩んでいるときは藁をもつかみたいような心境です。

そこで不毛なドクターショッピングが始まります。

当然のごとく次から次へと検査、結果何事もなく、気持ちのせいではないですかなどと言われたことが、私にも数多くありました。

検査をしてほしいと言われて断る医者はいません。

検査以外に患者を納得させる術はないのが現実で、安易に大丈夫でしょうと言って手遅れになると責任も生じます。

しかしながら受診したある病院で不必要に検査を受けない方が良いですといわれた良心的な医師もおられました。

私は、このブログを書くためにほぼ毎日森田博士の言葉に触れていますが、つくづく感じるのは、博士が神経質者を何とか救いたいという気持ちから当時の医療体制や教育の弊害にも忌憚なく切り込んでおられる事実です。

当時、それ相応の風当たりもキツかった予想されます。

博士の功績は国外でも高く評価されていますが、肝心の国内でのメンタルヘルスの主流というイメージからはほど遠いと感じます。

その一因として患者側の医者任せで勉強不足という問題もないでしょうか?

あらためて森田博士の忠告に耳を傾けたいと思う一世です。



※今日の森田博士の言葉


何でも変わった新しい療法をやりさえすれば最善であると思うのは、医学に対する迷信であります。

非医者はその無知のために危険であります。

学医や商医は人間を物件視するからおそろしいのです。

良医をえらぶことを忘れてはなりません。




2025.3.30 一世

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何か一つでもできた自分を認める!

2025年03月29日 08時41分47秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会少し落ち込んできた一世です。


今年は季節性の落ち込みがないので安心していましたが、

今年もまた1ヶ月遅れでやってまいりました。

名前は忘れましたが、春は憂鬱な季節といった詩人がいます。

ぽかぽかと浮かれ気分の世相に反して、一部の人たちにとっては、環境の変化に気持ちがついていかない試練の時期でもあります。

もうこうなるとパソコンに座って文字を打つのも億劫になりますので音声入力に頼っています。

最近若い友人に勧められ藤井 風というアーティストの楽曲を聞いています。

コロナ禍で帰ろうという楽曲が若者世代の心をとらえたと言われています。

率直な感想を申しますと10代 や20代で聞きたかった、

あの頃に聞いていればもっと感動しただろうなという思いがしています。

その年代にしかできないことがあります。

そのことに気がつくのはかなりの時間を要します。

後悔のない人生などありえないと思っていますがその時の自分に忠実に生きていた時ほど輝いています。

若い世代の皆さん、たとえそれがどんなに小さなことであってもできた自分を認めて、昨日より一歩前に進んで下さい。

応援しています。




2025.3.29一世



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努力方向の誤りが生む悲劇?

2025年03月28日 11時00分24秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

昨日県外に所用で車で出かけ、行きはとてもスムーズだったのですが、帰りは夜で渋滞と激しい横風と雨、さらにナビが古いこともあって道に迷ってしまいました。

通常の約3倍の時間と3倍の高速料金を支払いました。

特にパニックの名残でしょうか、トンネルが怖いのです。

あのMRI のトンネル?でさえ恐怖の私です。

久しぶりに恐怖体験をしました。




ふと森田療法を学ぶ自助グループで習った、努力方向の誤りという言葉が浮かんできました。

自分は東京に行きたいのに九州の方に向かってどんどん進んでいくような感覚でしょうか?

車の運転等のことであればそれほどリスクがありませんが、

不安があるために友人ができないとか、結婚ができないとか就職できないとか、自分で勝手に独断してしまうのはとても危険です。

もはや現実なのか観念なのかわからなくなってしまい、さらに自分は社会不適合者のように感じて、引きこもってしまう方もあります。

ここまで来るともはや病的な世界と言えるかもしれません。

以前にもご紹介しましたがトンネルビジョンの怖さは私も充分理解しているつもりです。ええ

森田博士は神経質症状は病気ではないと言われています。

できるだけ早い段階で自分の心のとらわれは、異常ではなかったのだと気づくことはとても大切です。

そのためには同じ経験をされた、自分以外の人間と関わることが大切なのです。

もうすぐ森田療法リモートガイダンスセミナーを開催します。

心の問題で苦しんでいる人が一人でも多く森田療法と自助グループに出会えることを心より 念じております。





2025.3.28 一世

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死は恐れざるを得ない?

2025年03月27日 09時26分50秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。


朝からカフェでまったりしています。

行き交う人々の群れを時折眺めながら、

あの頃のことを考えると本当に嘘のようで現実とは思えないことがあります。


それは40代の頃のことです。

過労と人間関係のもつれからパニックに陥り、常に死の恐怖と向かい合う過酷な日々がありました。

今はなんとなく、そんなことがあったなという感じです。

加齢と共に死は、やがて確実にやってくる現実であると思いますが 普段は忘れているのです。

森田博士の、死は恐れざるを得ずという言葉の体験的理解にはほど遠い私ですが、イメージとして、死の恐怖も心の自然と少しわかるような気がしました。





※今日の森田博士の言葉


私自身の自覚について一例をあげてみますと、

私にとっては死はいかなる場合いかなる条件の下でも、

常に、絶対的に恐ろしいものである、ということをハッキリ自覚しています。

たとえ私が百二十五歳まで生きたとしても、

死が恐ろしくなくなることは決してない、ということを予言することができます。

私も少年時代から、四十歳頃までは、何とかして死を恐れないようにと、

いろいろ工夫もやってきましたけれども、

死はおそれざるを得ないということをハッキリ知ってからのちは、

そのような無駄な骨折りはやめてしまったのであります。



2025.3.27 一世


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きっとあなたにも変化する日がやってきます!

2025年03月26日 10時44分30秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会日々幸せを感じる一世です。

さて、自助グループ内で若い仲間の会員から、

いつになったら心が解放されて、

楽になるのでしょうか?

という質問を受けることが、

度々あります。

その時に私が言ってあげたい言葉があります。

かつて自助グループの先輩会員の方に、40代の一番苦しかった時期に、一世さんも必ず変化する時が来ますと言われたことがあります。


あれから20年近い歳月が流れましたがそれは真実でした。

私も自助グループの若い仲間に同じ事を伝えたいのです。


さまざまな心のとらわれ、人間関係の苦しみから逃れる術もなく、

真っ黒なトンネルの中をトボトボ歩いているような感覚の日々が、

今では、まるで嘘のようです。

今10代から40代の若い友人に届けたい言葉があります。


すべては変化流転するのです。

最初は小さな取り組みでよいのです。

森田療法を学ぶことで心が流れ、自分の本来の欲求に目覚めます。

やがて神経質者の持つ自己の本来性が発揮され、人々に愛されたり、

社会でも必要とされる人間になるのです。

たとえ肩書きなどなくても、自分自身をあるがままに受け入れることができるようになります。

今まで不可能を可能にすべく抗うことに注がれていたエネルギーが、

目の前の生活や仕事に発揮され自己実現へとつながります。

これは決して気休めにいってるのではありません。

私のようにヒネクレて、遠回りしてきた人間にも変化は確実に生じたのです。

老いるということは不自由さの中に身をおくことですが、


その分心の引き出しが増えて自由を獲得出来る気がしています。

どうかそれまで森田の学びをやめないでください。

最後に森田療法は何十年も学ばなければ理解できないことなどありません。

また恐怖突入を繰り返す苦行のような、精神療法でもありません。

今この瞬間から救われる人間学なのです。




※今日の森田博士の言葉


ここの療法は一定の形式にとらわれたこと、

たとえば抵抗療法などとは全然ちがいます。

自然にしたがうラクなやり方で、苦行でも何でもありません。





2025.3.26 一世
※自覚と悟りへの道・白揚社 P196より一部抜粋

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