
大阪水曜ほっと集談会日々幸せを感じる一世です。
さて、自助グループ内で若い仲間の会員から、
いつになったら心が解放されて、
楽になるのでしょうか?
という質問を受けることが、
度々あります。
その時に私が言ってあげたい言葉があります。
かつて自助グループの先輩会員の方に、40代の一番苦しかった時期に、一世さんも必ず変化する時が来ますと言われたことがあります。
あれから20年近い歳月が流れましたがそれは真実でした。
私も自助グループの若い仲間に同じ事を伝えたいのです。
さまざまな心のとらわれ、人間関係の苦しみから逃れる術もなく、
真っ黒なトンネルの中をトボトボ歩いているような感覚の日々が、
今では、まるで嘘のようです。
今10代から40代の若い友人に届けたい言葉があります。
すべては変化流転するのです。
最初は小さな取り組みでよいのです。
森田療法を学ぶことで心が流れ、自分の本来の欲求に目覚めます。
やがて神経質者の持つ自己の本来性が発揮され、人々に愛されたり、
社会でも必要とされる人間になるのです。
たとえ肩書きなどなくても、自分自身をあるがままに受け入れることができるようになります。
今まで不可能を可能にすべく抗うことに注がれていたエネルギーが、
目の前の生活や仕事に発揮され自己実現へとつながります。
これは決して気休めにいってるのではありません。
私のようにヒネクレて、遠回りしてきた人間にも変化は確実に生じたのです。
老いるということは不自由さの中に身をおくことですが、
その分心の引き出しが増えて自由を獲得出来る気がしています。
どうかそれまで森田の学びをやめないでください。
最後に森田療法は何十年も学ばなければ理解できないことなどありません。
また恐怖突入を繰り返す苦行のような、精神療法でもありません。
今この瞬間から救われる人間学なのです。
※今日の森田博士の言葉
ここの療法は一定の形式にとらわれたこと、
たとえば抵抗療法などとは全然ちがいます。
自然にしたがうラクなやり方で、苦行でも何でもありません。

2025.3.26 一世
※自覚と悟りへの道・白揚社 P196より一部抜粋