
大阪水曜ほっと集談会一世です。
先日盆踊りの集まりで、よかれと思って言った一言に逆ギレされて不愉快な思いをしました。
どんな世界でも考え方の違う人はいて、それをまともに受け止めると苦しみの対象になります。
振りかえりますとサラリーマン時代も、仕事でよいと思って言った発言で、
反発されたり、真面目にやっているのになかなか評価されなかったり、
逆に誤解を招くことが多かったと思うのです。
今わかるのですが、そこには自分の考えの押しつけがあったように思うのです。
人間関係の苦しみについて考えるときに、そこにはある思い込みがあると思うのです。
×人間関係がうまくいかない。
※上手くいくのが普通であるという思い込み。
×自分が正しい。
※相手が悪いのだという決めつけや思い込み。
×症状かあるからできない、症状がなくなればできるのに!
※症状があってもできることはある、なくなるのを待っていれば、その機会は永遠にこない。
これが事実ではないでしょうか?
森田療法の事実唯真とは、本当に深い言葉だと思うのです。
事実とは、自分にとって都合の良い事実もあれば、そうでない事実もあります。
同じ事実でも自分の我というフィルターを通してみますと、相手が悪い、
すべて周りが悪いとなります。
そこには自分が変わるのではなく、相手が変わるべきであるという、
私の決めつけがあったと思うのです。

現実の自分とこうあるべき理想の自分に苦しむ、思想の矛盾の芽は、その頃から私の中に育っていたと思うのです。
森田療法は、自分の思いや経験ではなく事実からどう判断するかを常に私たちに教えてくれているのですね。
とてもシンプルでわかりやすい精神療法だと思うのです。
2025.8.23 一世