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Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに「各種機能」の追加を含む8回目のソフトウェア更新

■「各種機能を追加します」というアップデート

 2022/5/16からドコモ版のGalaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに発売以来8回目のアップデートの配信が開始された。前回アップデートの配信開始が2022/3/15だったので2か月の間隔が空いている。
 今回のアップデートも「品質改善」なのだが、ドコモWebサイトに記されたアップデート内容の書きぶりがいつもと異なり、目が留まった。

2022/5/16のアップデートで改善される事象

 「改善される事象」の箇条書き2つ目に、「各種機能を追加します。」とある。補足説明に曰く、「各種機能の詳細については、サムスンの公式ホームページをご確認ください」と。それならリンクをタップして内容を確認してみよう。
 「One UI 4.1でアップグレードされた新機能について」と題した文書が表示される。

One UI 4.1でアップグレードされた新機能について


 待て! 待て! 待て!
 話の展開が急すぎる!


■「One UI」って何だっけ?

 ドコモ版Galaxyにプリインストールされているホームアプリは「docomo LIVE UX」とサムスン製の「One UIホーム」である。ここで「One UI」の名前を見かける。

Galaxyのホームアプリ一覧0

 このOne UIホームアプリのバージョンが4.1になるのなら、One UIはホームアプリのことだと理解はしやすいのだが、One UIホームアプリのバージョンはアップデート前でバージョン13.0.09.3であることを知って、首をかしげてしまう。docomo LIVE UXを利用してもOne UIは動作するのだからホーム画面よりは広い概念だと理解するしかない。

One UIホーム

 ウィキペディアやいくつかのテック系の記事を検索すると、One UIはそのまま「UI」だと説明されている。Android OSとの間を介在する操作体系及びその画面という理解が良いのだろうが、そこにウィジェットや独自のギャラリーアプリへの機能追加があって…と説明を読めば読むほど混乱してしまった。
 サムスンのWebサイトにも「One UI」と題したWebページはある。ページタイトルこそ「(One UIは) Galaxy向けにカスタマイズされたUI」と謳っているのだが、ページを読み進めると「ナイトモードで暗い場所でも鮮明に撮影」「スマートフォンとPCをシームレスに」「すべてのGalaxyデバイスでビデオ通話を」などと、何の説明を読んでいるのか頭が混乱してくる。もうこれくらいにしておこう。
 厳密な定義による表現を諦め、ドコモは今回のアップデート内容を「各種機能の追加」と言い切ったと想像するとなかなか味わい深い。ちなみにauは「One UIバージョンが4.0から4.1になります。詳細については、以下SAMSUNGのホームページをご参照ください。」と「One UI」という単語を持ち出している。


バージョンナンバー的には変化は小さめ

 今回のアップデートファイルのサイズは1467.72MBと記載され、アップデートに要する時間も約21分とそこそこの大型アップデートである。ただし、手元の端末ではダウンロードの開始から13分で作業は完了したのはいつものことでダウンロード速度の差だ。
 アップデート前後のソフトウェア情報の変化を確認しておこう。

0

 One UIバージョンがたしかに4.0から4.1に更新されている。この表示位置からもOne UIがシステムに深く関与するソフトウェアなのだと推測はできる。
 続く、Google Playシステムアップデートは2022/2/1が2022/4/1になり、ベースバンドバージョンはSC52BOMU1BVB4からSC52BOMU1BVC1へといつもの通り末尾の2文字だけが変化した。カーネルバージョンとSE Androidのステータスに含まれる日付は2022/2/24から2022/3/28へ約1か月進んだ。ビルドバージョンの変化もカーネルバージョンと同様で、SP1A.210812.016.SC52BOMU1BVB4からSP1A.210812.016.SC52BOMU1BVC1へ末尾2文字が変化している。Androidセキュリティパッチレベルは、2022/3/1から2022/4/1に更新された。
 ソフトウェア情報で確認できるバージョンナンバーには、アップデート前後でそれほどの変化はない。


【参考】

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